自動券売機.上部に当券売機で発売している区間の運賃路線図が掲載されているが,2社の社線連絡があり,JR連絡も2経由あるのでかなり複雑である.券売機ボタンだが,オレンジ色で区分けされた「往復券」口座は新所原,知波田,金指,フルーツパーク,天竜二俣の5駅,青色で区分けされた「回数券」口座は新所原,知波田,尾奈,浜名湖佐久米,金指の5駅で,回数券口座は生活密着(通学需要)口座と言える.張り紙やシール張りの注意書きも興味深く,「天竜浜名湖鉄道」行燈表示部の右の張り紙は「お知らせ/遠鉄電車内でのこども運賃は8/27まで50円です./遠鉄へ乗継ぎのこどもさんは西鹿島駅までのこども切符をお求め下さい.」とある.これは夏休み期間の8月27日まで,遠鉄線内の「こども運賃」が一律50円に据え置かれているためで,「ここで『こども』の連絡乗車券を買うと損なので,西鹿島まで買って,遠鉄の西鹿島駅で50円のきっぷを買ってください」という意味のようである.
「往復券」ボタン下の「お知らせ」シール張りは,「お知らせ/平成21年4月1日から『普通回数乗車券』の有効期限が2か月から3か月に長くなりました./※券売機で購入した回数券は2ヶ月の有効期限で表記されますが,3ヶ月使用できます./天竜浜名湖鉄道株式会社」とある.平成21年4月から回数券の有効期間を延ばしたものの,自動券売機発行の券面表示を改修する手間・費用をケチったようで,旧表記が続いているらしい.回数券を購入して実際に券面を見てみたいものだが,叶っていない.なお,改修しない点については感心しない.
紙幣投入口や発行券排出口の右側のシール張りは「お客様へ/券売機でご購入の乗車券は途中下車できません.途中下車を希望のお客様は購入前に駅窓口までお申出下さい」とあります.駅窓口で購入した切符であれば途中下車可能,ということではなく,途中下車可能な100キロ超えの乗車券は窓口でしか買えない,という意味だろう.
他にも細々とした注意書きがやたら多く,趣味的には大変におもしろいのだが,あまり鉄道を使うことがない人にとっては極めて分かりにくく使いにくい機械と言えそうである.(2013年8月31日記述)
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