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アビエス・リサーチ制作雑記

鉄道の撮影対象の偏りについて

(2009年5月6日作成、2009年5月6日最終更新)

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 当web site「アビエス・リサーチ(Abies Research)」の制作雑記を書くことにした. 初回は作者の「鉄道の撮影対象の偏りについて」とした.

 サイトには作者が撮影した写真を元に,作者自身の備忘というか,撮影記録の整理のようなことも含めてこれまで何百枚かの写真を登載した. このサイトの写真群を,ちょっと第三者的な視点で俯瞰した場合,いくつかの大きな傾向があると思うので,思ったことをうだうだと書き連ねてみたい.

 1.JR以外の民鉄は少なくて,JR車両の写真に偏っている.
 2.駅撮りが多い.
 3.蒸気機関車の復活運転やトロッコ列車等のイベント車両がほぼ皆無で,定期運転している列車が多い.

 大雑把に言って,こんなところだろう.

 日本には人口の割合から言っても鉄道好きは確かに多いと思う.「鉄道好き」「鉄道マニア」「鉄ヲタ」などいろいろな言い方がされるが,ちょっと注釈を加えると,鉄道は鉄道でも「日本の鉄道」が好きで,そして「各自が幼少時に見た鉄道」が好きな人が大部分ではないだろうかと思う.

 作者もその傾向は如実に出ている気がする.作者が鉄道に興味を持ったというか,物心が付いた時のいわゆる「幼少時」は千葉県に住んでいた.最寄の路線は新京成線だったが,なんと言っても頻繁に乗ったのは総武線だった.当時は快速が113系,各駅停車はカナリア色の101,103系が闊歩していた時代で,どうしてもその時代の車両や「塗色」への思い入れが強くなってしまう.2009年現在でも,東金線等を走る113系スカ色を見ると,やはり血が騒ぐというか,自分が鉄道好きになった原点に戻れた気がしてしまう.

 上記項目「2」の「駅撮りが多い」のはただ単に鉄道に「乗車」することが多く,沿線で列車を待って撮影する,いわゆる「撮り鉄」が少ないというただそれだけである.かといって「沿線」へ撮りに行くことがまったくないわけでもないのだが,撮りに行って思うのは,「やっぱり乗っている方が楽しい」ということである.

 当サイトに登載写真が非常に少ない蒸気機関車については?というと,作者が生まれた昭和50年前後はすでに国鉄線上から蒸気機関車の営業運転は終了していたようである.となると,幼少時でもすでに大井川鉄道や山口線のイベント列車を見に行かない限り,本物の蒸気機関車が走行するシーンは見られなかったはずである.実ははじめてカマに火を入れている蒸気機関車を見たのが高校生の時で,水上駅に「停車している」ところをたまたま見かけただけである.

 動いている蒸気機関車をはじめて見たのはそれから約10年ほど経った2000年頃のことで,飯豊山塊の登山へ行った際に磐越西線日出谷駅でたまたま見た「ばんえつ物語号」で,確かに動輪ががしゃがしゃ回る様子はすごいとは思った.

 蒸気機関車が普通列車はもちろん,特急運用や長大貨物,操車場の入換などに使われていた「黄金時代」を作者も過ごしたのであればともかく,現在のピカピカに整備されたカマと,いかにも「イベント用」といった風情の客車を引っぱるだけの蒸気機関車を見ても,のめりこむような好感というか,感慨はまったく抱けないのだ.そのへんがこのサイトに登載された写真群の特色にもなっているような気がする.(2009年5月6日記述)



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