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アビエス・リサーチ制作雑記

南アルプス転付峠越え登山道

(2011年8月10日作成,8月31日加筆修正)

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山梨県早川町 内河内川(転付峠越え)登山道 2011年8月上旬 CASIO EX-ZR10

 2011年8月上旬に単独で南アルプス蝙蝠岳に登ってきました.ルートは山梨県早川町の新倉(田代入口)から転付峠(でんつくとうげ)(「伝付峠」という表記もあり)を越え,二軒小屋を経て東俣から尾根に取り付き,徳右衛門岳を経て蝙蝠岳山頂までのピストンです.

 田代入口からの道路を入ると,砂防堰堤工事のために途中で一般車は立ち入り不可となったため,その下の空き地に車を停め,歩行開始.堰堤工事の左岸側に付けられた仮設の登山道を通過して内河内川沿いの登山道に取り付きました.ここからしばらくは沢沿いの道となります.この道は1995年,1997年の2回通っており,その時はよく整備された道でしたが,今回は桟橋や木製の足場などの荒廃が進んでおり,通過に緊張を強いられる箇所がかなりありました.

 写真は朽ちかけた登山道です.木板の上は湿っており,まるで蝋を塗ったかの如くツルツルで非常に滑りやすく,慎重に通過しました.転付峠水場脇に幕営したのですが,もう一張していた単独行の登山者は,「(通し番号)38番の木道で滑って,沢まで落ちた,幸い『きれいに落ちた』んで,どこも怪我しないで登って来られたけど」と言っていました.「きれいに落ちた」というのは,恐らく落ちている時に岩角に引っ掛けた,とか,頭からまともに落ちた,ということではなかった,という意味と思われます.

 このように,2011年8月現在,新倉〜転付峠間の登山道は通れないことはない状態ですが,危険です.紹介した写真は危険箇所の一部で,まだまだヤバい箇所はあります.整備が入らない限り,今後はさらに登山道が荒れることが予想されます.転付峠までのルートは「白峰南嶺」と言われる転付峠〜農鳥岳までの縦走や,笊ヶ岳方面への登山でも使われることが多いだけに,今後,登山道が整備されることを望んでおります.

 なお,今回の蝙蝠岳登山ですが,転付峠からさらに徳右衛門岳直下の水場まで移動して幕営し,塩見岳まで行く予定でしたが,天候が思わしくないことなどから,結局,転付峠をベースに蝙蝠岳まで往復14時間を要してピストンし,転付峠に2連泊する行程となりました.

 ところで,登山道の朽ちた木道はまるで森林軌道の廃線跡のようですし,飯田線小和田駅近くにある,知る人ぞ知る高瀬橋のようでもあります.(2011年8月10日記述,8月31日加筆修正)



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