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アビエス・リサーチ制作雑記

連絡乗車券の購入

(2011年11月21日作成,2012年7月6日最終更新)

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ひたちなか海浜鉄道 那珂湊管理駅発行 2011年10月

 作者が現在行っている切符収集のうち,私鉄(民鉄)で特に興味があるのはJR連絡乗車券類です.民鉄内で完結する乗車券類は,様式を含めその民鉄内で通用すればいいわけで,民鉄ごとに雑多ではあるものの,作者からするとあまり「様式美」のようなものを感じません.

 一方,JR連絡乗車券になるとJR(旧国鉄)の広大で複雑な経路や制度を踏まえた様式を民鉄サイドでも反映させねばならず,趣味的にも興味ある券が登場することが少なくありません.

 ひたちなか海浜鉄道は常磐線勝田駅を接続駅としてJR東日本会社線と連絡運輸を行っています.JR側の運輸範囲は東京都区内と常磐線松戸〜日立間です.勝田〜東京間は営業キロ126.9キロですから,連絡運輸範囲は東京都区内ではなく,東京山手線内でもいい気がしますが,実際には東京〜勝田間の経路によって,JR線内の営業キロが200キロを超える場合も想定されるためか,「東京都区内」です.

 実際,「東京都区内」の駅ではあるものの,「東京山手線内」の駅ではないJR中央本線中野駅からひたちなか海浜鉄道の平磯駅までの連絡乗車券をマルス端末発券で購入することができました.しかし,ひたちなか海浜鉄道の有人駅である那珂湊駅出札窓口付近にある張り紙には,JR連絡運輸範囲について,「常磐線上り東京山手線内まで」「常磐線下り日立まで」,即ち三河島〜日立間と東京山手線内が連絡運輸範囲とありました.

 那珂湊駅の自動券売機で対応している連絡乗車券も張り紙と同一でした.連絡乗車券類をいくつかの社線で購入,実使用して分かったことは,「JR側で購入できた連絡乗車券区間は必ずしも社線サイドで購入できるとは限らない」ということです.

 また,前述の中野から平磯ゆきの連絡乗車券は,発券経路を「中央本線・東京・新幹線・上野・常磐線」としました(券面印字の経由表記は「中央東・新幹線・上野・東北・三河島・勝田」でした).

 新幹線を経由に含ませず,大都市近郊区間内完結で中野から勝田まで向かう経路では100キロを超える乗車券でも「当日限り有効」で「途中下車不可」になってしまいます.実使用において,四ツ谷,水戸で途中下車したかったので経路に新幹線(東北新幹線)を含め,大都市近郊区間の縛りを外して「2日間有効・途中下車可」の乗車券としました.

 那珂湊駅からは東京駅へ行くための連絡乗車券を求めました.那珂湊駅の自動券売機で「東京山手線内ゆき」を購入すると「当日限り有効」の乗車券になってしまうため,出札窓口で「東京まで,上野〜東京を新幹線経由とした片道乗車券をください」と申し出ました.東京までの途中,水戸駅で下車したかったため,途中下車可能な「大都市近郊区間内完結」ではない乗車券を求めたわけです.

 web上では経由に新幹線を含めた「那珂湊から東京山手線内ゆき」の那珂湊駅発行の補片が紹介されているブログも見ていたので,発券してもらえるものと思っていましたが,「補充券発券の責任者が今,不在で・・・」とのことで,補片は切ってもらえませんでした.

 この時のような,新幹線を含む経路の連絡乗車券が予め購入できなかった場合でも水戸駅で「途中下車」する方法はいくつか考えられます.那珂湊から勝田までの乗車券を購入し,勝田駅で降車後,JRの改札口で勝田から東京山手線内ゆき(経由に新幹線を含める)を購入する方法,または那珂湊から東京山手線内ゆき(経由は在来線)を自動券売機等で購入し,勝田駅または水戸駅のJR改札で「上野〜東京間を新幹線経由に変更(経路の区変)」を申し出て,水戸駅で途中下車可能な区変券を作成してもらうこと等です.

 区変の欠点はいくつかあります.一つはJRの窓口へ寄る時間と手間です.その際,JRの出補の出番か?などの趣味的要素はさておき,区変に時間が裂かれます.常磐線車内で車掌に区変を申し出る方法もありますが,途中下車したい駅が勝田の次駅,水戸ですのでこれは無理でしょう.

 また,事前に連絡乗車券が購入できなかった際のもう一つの不便な点として考えられるのは,ひたちなか海浜鉄道線内での「途中下車」ができない,ということです.前述の中野から平磯ゆきの「2日間有効」連絡乗車券では那珂湊駅で出場する際,「途中下車」の扱いとなりました.ひたちなか海浜鉄道では2日間有効の連絡乗車券に関しては社線内での途中下車を認めているようです.那珂湊駅から乗車し,社線内の途中駅で下車する予定だった旅客は,乗車前に「2日間有効」の連絡片道乗車券を購入できなかったわけで,不利な扱いを受けるとも言えます.

 このように,社線側でJRへの連絡乗車券類を購入する場合,必ずしも「連絡運輸範囲」に忠実で,経由も制約の中とは言え,最大限の配慮をしてもらえるとは限らないことを念頭に旅行を計画,実行しなければならないことがあります.これはJRの「駅員無配置駅」から無札または特殊発売(着駅までの乗車券類の設備がない場合)で,かつ,ワンマン列車や無人駅での「途中下車」を行う際に考えられる不利とも共通します.

 さて,那珂湊駅出札では東京山手線内ゆき(新幹線経由)の補片は購入できませんでしたが,特別補充券というもので東京山手線内までの普通乗車券を発券してもらえました.効力としては那珂湊駅自動券売機の「東京山手線内ゆき」連絡乗車券とまったく同じです.

 この補充券には予め「発売当日限り有効・下車前途無効」が印刷済みとなっており,新幹線を経由に含めて「2日間有効」にする,という用途は考慮されていません.実際の旅程では水戸駅で下車する必要がありました.せっかく補充券で発券してもらい,これを区変するのもはばかられたので,勝田駅では一旦出場し,勝田〜水戸の乗車券を別途購入して水戸駅で出場しました.

 この「特別補充券」のツッコミどころとしては,印刷済のJR「着駅」のうち,主要駅と思われる駅名は太字になっていますが,なぜか「牛久」も太字です.(2011年11月21日記述,2012年7月6日加筆修正)



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