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アビエス・リサーチ制作雑記

フラッシュメモリの価格下落

(2011年12月4日作成)

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家電量販店発行 2003年2月

 メモリカード黎明期の1995年,作者は札幌在住の知人宅ではじめて「スマートメディア」を見ました.そのとてつもない薄さと小ささに驚愕しました.あれから早くも16年,その「スマートメディア」は生産中止となって久しいです.当時は「これが未来の小型メモリカード」と信じて疑わなかったのですが,さまざまな欠陥を抱えていたスマートメディアは消えるべくして市場から消え去りました.

 作者がはじめてスマートメディアを購入したのは2000年です.2000年の秋に友人と鉄道旅行へ行った際,その友人が職場の同僚から借りてきていたオリンパスのコンパクト・デジタルカメラ「CAMEDIA」持参していました.当時はデジカメ自体が非常に珍しく,撮ったその場で「結果」が確認できること,暗い室内でもしっかりと撮影されていることにこれまた大いに驚愕したものです.

 これは使える!と思い,2000年の年末にカメラ量販店へ行き,展示品をあれこれ触って,オリンパスの「CAMEDIA C-860L」を購入しました.131万画素,単焦点で,フィルムカメラの「サブ機」としては十分な機能と考え,購入しました.本体価格は29,800円ほどだったと記憶しています.

 メモリはスマートメディアでした.当時の最大容量は64MBだったはずですが,価格は1万2千円ほどしました.メモリ価格がカメラ本体の半分ほどもしたこと,フィルムカメラのサブ機としての位置づけだったことから,結局は5800円程度で買えた32MBのスマートメディアにしました.本体と合計36,000円ほどでした.今考えるととんでもなく高い買い物でしたが,フィルム現像代などを考えると,すぐにモトが取れることからも当時は特に抵抗はありませんでした.

 32MBのメモリでモトが取れることは確かでしたが,結果から言えば64MBのカードを買っておけば,あとあと便利だったはずです.32MBではさすがに131万画素とは言え,長期の旅行で撮影していれば,いくらサブ機とはいえ,容量オーバーになることがありました.残量を気にしながらの撮影はシャッターチャンスも消極的になって良くありません.しかし,スマートメディアという,見た目は薄っぺらなカードのために,カメラ本体の半分近くの金額をつぎ込む勇気がなかったことも確かです.

 その後,メモリカード価格は下落の一途を辿ります.約1年後には64MBのスマートメディアも5000円程度にまで下がり,新たに128MBも登場しました.128MBの価格は1万1千円程度で,1年前と同価格程度で倍の容量が買えるようになりました.

 やがて単焦点・131万画素・単3乾電池使用のCAMEDIA C-860Lも陳腐化してきました.そこで2003年1月に職場の先輩が使っていたNikon Coolpix 2500を作者も購入してみたくなりました.

 Nikon Coolpix 2500ではそれまで使っていた「乾電池」は専用充電池になり,電池の「もち」が格段に上昇,画質も格段に向上しました.メディアはコンパクトフラッシュ(以下CF)だったので,購入翌月に家電量販店へ行って,新たにCFを購入しました.

 右画像のレシートはその時のものです.悩んだ末,128MBのCFを買いましたが,価格は約7,000円.32MBのスマートメディアを約6,000円で購入してから約2年経過していましたが,ほぼ同価格で4倍の容量のメモリが手に入ることに,これまた驚愕しました.1MB=約100円,と思っていたものが,50円程度にまで値下がりしていたからです.

 その後のフラッシュメモリ価格の暴落はここで述べるまでもありません.2011年現在,7,000円も出せばCFで32GB(=約32,000MB)を買ってもお釣りが来る時代です.SDカードであれば32GBが2枚は買えます.メモリはタダ同然にまでなってしまいました.(2011年11月21日記述)



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