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アビエス・リサーチ制作雑記

市電の街,豊橋

(2012年1月3日作成)

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豊橋鉄道東田本線 競輪場前 2011年9月18日

 作者は2009年から豊橋市に住んでいますが,それまで「路面電車」を持つ街に住んだことが一度もありませんでしたから,豊橋鉄道東田本線(市内線とも)(以下「市電」と表記)を持つ豊橋市に住むことが楽しみでした.

 作者の住居所の最寄りの市電電停は支線の終点,運動公園前です.運動公園前発の市電の行き先はすべて駅前(豊橋まつり等,特殊な日を除く)で,運転間隔は約15分です.駅前(=豊橋駅)までの所要時間は早朝(特に土休日)の道路が空いている時間帯は20分程度,平日朝などの道路が混雑する時間帯は30分ほどかかることもあります.

 市電(併用軌道)は道路の混雑によって時間がかかる短所があり,専用軌道のような定時性は薄いですが,運賃は150円(全区間均一)であり,低く抑えられていると思います.

 運賃比較の対象として適切か疑義がありそうですが,運動公園前〜駅前(4.7キロ)と同距離のJR幹線運賃は180円ですから,市電の150円は高くありません.

 また,自宅最寄のバス停から豊橋駅までの運賃(同じ豊鉄系の豊鉄バス)は240円ですから,このことからも市電は安いと思います.バスの場合,道路の混雑による遅延の影響は更に高まります.

 市電では2011年2月まで,普通回数券及び買い物回数券が発売されており,非常に高率な割引となっており,さらに「市電は安い!」という実感があったのですが,manacaの導入で回数券類を全廃したことにより,「お得なきっぷ」が消滅してしまったのは甚だ残念です.

 豊橋の場合,市電によって車の交通が妨げられている,という印象が余りありません.ただ単に作者が鉄道贔屓なだけかもしれませんが,国道1号線との併用軌道部分はどちらかと言うと「専用軌道」的な要素が強いのも一因かもしれませんし,市電の本数がそれほど多くないためかもしれません.

 豊橋の市電利用で不便な点は,駅前から作者の居住地最寄電停である運動公園前ゆきの列車本数が本線系統の「赤岩口ゆき」よりも若干少ないこと,このページの写真にもある競輪場前電停の直前(駅前寄り)から単線となるため,列車待ち合わせ等の時間がかかること,運動公園前から駅前まで直線的な線形ではなく,やや迂回していること,2011年現在もっとも乗車確率の高い車両であるモ780形の乗り心地が良くないこと(サスペンションのせいか,車体が左右に振り子状に大きく揺れる)等です.

 市電を何十回と利用して思うことは,豊橋という街の規模,市電の営業距離,豊橋駅と市役所等との距離が徒歩で行くには微妙に遠いこと,道路の混雑度合い,駅前駐車場等の不便さなどの「絶妙なバランス」が市電の存在を生かしているのだと感じています.

 趣味的な観点からは,ごくたまに遭遇するモ3200形に乗れれば「大当たり」です.モ3500形も吊り掛け駆動音やドア閉時の「チンチン」というベル音などを聴くことができますが,車内のシート配置はイマイチです.

 今後も安易な「値上げ」や「本数削減」などをせず,「市電の走る街,豊橋」であり続けて欲しいです.(2012年1月3日記述)



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