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アビエス・リサーチ制作雑記

FMチューナーの魅力

(2015年10月5日作成,10月7日更新)

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YAMAHA FM STEREO TUNER T-2 (2015年9月撮影)

 ここ1年ほど,当サイトの新記事更新を完全にサボっていました.この1年間,何もしていなかった訳では決してなく,廃線跡探索や鉄道旅行には行っており,単にサイトに記事を書いていくのが億劫だっただけです.

 しかし,それ以外にもここ半年ほど,FMチューナーのさまざまな機種の音の違いを楽しむ趣味に熱を上げてしまい,それが当サイトの更新を滞らせている原因の一つでもあります.

 2009年12月1日付の本欄で書いたように,作者は現在でもFM放送を録音して楽しむエアチェックという趣味を行っています.今時,「FM?」「エアチェック??」と思われるかもしれませんが,作者のようなプアマンには無料で放送が楽しめるFM番組は現在でも貴重な音楽ソースです.聴き逃せないライブ録音などの放送も多く,特にNHK-FMは生活になくてはならない存在です.

 1993年に普及価格帯のチューナーを購入したのですが,昨年(2014年)ころから不調になり,放送が途切れるようになってきました.さすがに修理してまで使い続けていく気もなく,中古でチューナーを買おうとwebであれこれ調べていくと,1980〜1990年頃に発売されたチューナーは作りがマトモで,音も良い機種が多いということが分かり,とりあえず購入して聴くと,本当に音が生き生きとして瑞々しく,今まで使っていたチューナーとの差をまざまざと感じました.

 「良いチューナーの音は良い」ということはもちろん知っていましたが,FM放送を趣味にして分かることは,結局良いFMの音はアンテナに左右される,とも言えます.アンテナの素子数,設置個所(極力高く,妨害波が入りにくい場所),送信所からの距離など,そもそも居住箇所で送信所からの距離や居住階,屋上の状況など,「FM放送命」で居住都市やマンションを選んでいるのであればともかく,通常は性能の良いアンテナを屋上(あるいはベランダ)に出すことが精いっぱいであり,そのアンテナ設置も自身が工事できない条件の場合,設置業者に依頼するなど,いろいろお金もかかります.ケーブルテレビや光テレビにFM放送が付帯していることがありますが,基本的に有料です.

 オーディオ趣味でもアナログはお金がかかるのです(FM放送波は純然たるアナログ).前述のように,FM放送は無料であり,私のようなプアマンでも大いに楽しめる趣味です.それなのにアンテナにお金をかけ,チューナーにお金をかけ・・・というのがイヤだったこともあって,安いチューナーで済ませていた,という実態がありました.

 しかし,アナログは趣味性が高いのも事実です.本来,安くFMを聴き続けるスタンスだったはずなのに,チューナー中毒に罹患してしまいました.ここ半年ほどで購入したチューナーは10台を軽く上回り,使ったお金もウン万では効かないほどになってしまいました.

 1980年代はオーディオ機器としてのチューナーの位置付けもまだまだ高く,国内の各オーディオメーカーが普及価格帯機から中級機,メーカーによっては定価10万円越えの高級機まで,幅広いラインアップで発売していました.それらを数機種,手元に導入して聴き比べると,機種ごとに,全然音が違います.

 FMを聴くと言うことは,電波を捉えて音声信号に変えたものをスピーカーを通して,空気を震わせて聴く,ということです.当然,受信性能の良し悪しがあり,受信した電波を音声波へと変えていく過程があります.機種ごとに音のキャラクタ,定位感,音像感,すべてが違って当然です.そして良いのか悪いのか,中古チューナーは実はそれほど高くなく,高性能機でも数千円(場合によっては数百円)で手に入ってしまうものもあります.

 FMチューナーの世界があまりにも楽しい世界だと分かってしまったため,当サイトでもチューナーの専用ページを立ち上げようかとも思いましたが,いくらハマったと言っても私が購入した台数なんて市販されていたもののほんの僅かです.そこで,この「制作雑記」に機種ごとのページを作って,FMチューナーの魅力を紹介していくに留めることにしました.

 写真のチューナーはYAMAHA「T-2」という機種で,1978年の発売です.1970年代生まれの作者からすると,1980〜1990年ころに作られたチューナーの発売年と,自分の当時の年齢を重ね合わせることが出来るのも,チューナー中毒になってしまった一因かもしれません.

 写真のT-2はバリコン機で,当時の定価は13万円でした.デザインが猛烈に良く,出て来る音も「なんでこんなに音がいいの?」と問い掛けたくなるくらい,極めて良い音を鳴らしてくれます.FM専用機のため,AMはありません.そのため,周波数表示部がすっきりしていてこれも洗練されたデザインに繋がっています.本機の詳細な紹介は別ページに譲ります.(2015年10月5日記述,10月7日加筆修正)



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