(2015年10月29日作成,2015年10月29日最終更新)
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いわゆる「車道」状になっておらず,自動車は通行不可能であり,登山道状態になっているものの国道指定されている道は点線国道と呼ばれたりする.長野県も点線国道の宝庫だが,そのうちの一つ,国道256号の清水(長野県飯田市・旧上村)〜小川路峠(飯田市)間を踏査してきたので紹介する.
小川路峠の南東側(旧上村側)にある清水集落側から順に写真を紹介する.国土地理院地図でも赤色で強調された「点線国道」が描かれているが,実際の登山道のルートと地図上の道は大部分で一致しなかった.点線国道化する809.7mの水準点位置は地図上とほぼ同じだが,実際のルートはもう少し北寄りを九十九折に登り,地図にも描いてある白抜き道路のヘアピンカーブの方へ登って行く.1062.8mの三角点付近からのルートは尾根上にほぼ沿う登山道(かつての街道)沿いを辿った(後述).
自動車道としての国道が点線国道化する箇所(清水集落).写真の矢印が国道のルートである.登山道の右に続くアスファルトの自動車道だが,ここから今度は県道251号上飯田線を名乗ることになる.
前掲写真の「自動車道が点線国道化」する地点付近に立って南側(自動車国道側)を見た写真.県道251号の標識が立っているが,少なくとも向きは下側(南側)を向くべきである.標識の右側から山腹をいきなり登る砂利敷きの道だが,藪になっており,国道として途中まで建設したものなのか何なのか詳細不明.
点線国道256号の入口には「歴史の道 秋葉街道 小川路入口 峠へ5.5km」という看板が立っていた.
点線国道になるといきなりの急登になる.
林道を横切る箇所は階段等が整備されていた.
林道も九十九折で登っている.この箇所ではヘアピンカーブ脇に登山道が付けられている.
1,062.8m三角点北側の峠状の地形(尾根上)に出た所.地形図に書かれている点線国道にほぼ沿って林道が建設されていた.登山道(街道)自体は写真矢印のように尾根上に付けられていたことから,左の林道へは行かず,尾根上に上がった.
道は尾根の南西側を巻くようにして小川路峠へと高度を上げていく.
古くからの街道らしく,通し番号のついた観音像が立てられている.
ちょっとしたガレに桟橋が付けられており,朽ちていたが通過には何ら問題ない.
小川路峠直下.峠の標識も見えた.
小川路峠全景.かなり広く平坦な場所もあり,かつては茶屋などがあって,峠越えの人々が一息付いていたのかもしれない.観音像や鳥居も見える.
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