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岩手川口 東北本線

(2008年2月16日作成,2008年2月27日最終更新)

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東北本線 岩手川口 1995年2月13日 MinoltaSRT-101 MCロッコールPF58mmF1.4 コダック・TRI-X400

 カメラ屋のワゴンセールで買ったジャンクカメラに,使用期限切れのフィルムを詰めて撮ったので写りがぞんざいだが,当時の岩手川口駅前には「郷土のより豊かな発展のために 盛岡以北の早期着工・完成を」という看板が出ている.この7年後の2002年12月に八戸までのフル規格開業となった.



東北本線 岩手川口 1995年2月13日 MinoltaSRT-101 MCロッコールPF58mmF1.4 コダック・TRI-X400

 写りが悪いが,下り列車のうち,沼宮内行き以外は当時すべて客車列車だった.1993年までは沼宮内行きの客車列車もあったが,それ以降はディーゼルカーの運用となった.上りのうち,15:25発盛岡行きのみ2番線からの発車だが,これは貨物列車(日によって臨時特急「はつかり116号」)を退避するため中線に入っていた.



東北本線 岩手川口 522レ 1995年12月8日 7:11 NikonF3 AiZoomNikkor35-105mmF3.5-4.5S 1/60s F4〜5.6 RDPII・フジクロームプロビア100

 ホームに氷の粒のような雪が積もる寒い朝だった.4両の50系で組成された客レがいつもどおり通勤通学客を乗せて盛岡を目指す.



東北本線 岩手川口 556D 1995年12月8日 7:30 NikonF3 AiZoomNikkor35-105mmF3.5-4.5S RDPII・フジクロームプロビア100

 7:30発盛岡行きは前駅,沼宮内始発盛岡行き.この日の編成はキハ52-58-58-52の4両.4両の「客車」も「気動車」も停止位置は変わらない.



東北本線 岩手川口 529レ 1995年12月8日 7:41 NikonF3 AiZoomNikkor35-105mmF3.5-4.5S 1/60s F8 RDPII・フジクロームプロビア100

 下り青森行き.沼宮内方面へ通学する人もかなりいた.写真には車掌は1人しか写っていないが,この日は2人体制だった.



東北本線 岩手川口 535レ(左)・532レ(右) 1995年2月17日15:17頃 CanonFTb FD50mmF1.4 RD・フジクローム100

 当時,岩手川口の2番線に唯一入る定期列車だったのが写真の532レ.実は定時で動いていると,ちょうど左の535レが発車するタイミングで532レが到着するので,このアングルは撮りずらいが,535レが若干定時よりも遅れているとこのような並びが撮りやすかった.ED75の排熱ファンの音が絶え間なく聞こえて,今思うと本当に「重厚な」というか,国鉄らしさを感じさせるシーンだった.



東北本線 岩手川口 532レ・オハ50-2227 1995年2月17日 CanonFTb FD50mmF1.4 RD・フジクローム100

 国鉄型ボックスシートにはこの濃紺色のシートが実によく似合っている.適度に空いた車内で貨物列車通過待ちの時間が静かにゆっくり流れていった.



東北本線 岩手川口 531レ(左)と528レ(右) 1996年1月9日 NikonF3 AiNikkor50mmF1.4S 1/250s f5.6〜8 RVP・フジクロームベルビア50

 2つ前に掲出した1995年2月17日の写真,535レと532レの並び(15:17頃)と同じではないか,と思われるかもしれないが,1995年12月のダイヤ改正からは前掲の並びの他に,午前11:24頃にも50系客レ同士が並ぶシーンが演出されるようになった.午後の535レ&532レでは2番線の牽引機がED75だが,午前のこの並びではEF81牽引になっている.しかも528レは客車3両と532レより1両短いにもかかわらず,停車位置が若干盛岡寄りに来るため,機関車と駅名標が重ならずに撮れるようになった.
 ダイヤ改正により,撮影するには楽しい「演出」となったが,実際には528レは岩手川口で約15分もの長時間停車となり,かつては盛岡まで追い抜かされることのなかった特急「はつかり10号」にここで抜かされるというダイヤになり,しかも「はつかり10号」は函館始発の長駆ランナーだったこともあって遅延も多く,528レで盛岡方面へ早く着きたい旅客には不便なダイヤ改正だった.



東北本線 岩手川口 528レ(左)と531レ(右) 1996年1月5日 NikonF3 AiNikkor50mmF1.4S 1/250s f5.6 RDP・フジクロームプロビア100

 岩手川口の2番線(左)と3番線に並ぶ50系客車編成.まるで単線区間の列車交換のような光景だが,岩手川口は複線区間であり,このように上下列車が並ぶ光景は珍しい.左の528レは2番線のいわゆる「中線」で通過列車を退避しているところで,1番線を特急「はつかり10号」が通過していく.当時から盛岡〜沼宮内は比較的普通列車の本数が多い区間だったが,通過列車の退避可能な駅は滝沢,岩手川口,沼宮内に限定されており,そこに特急「はつかり」や貨物列車が多数運転されていたため,このような退避シーンが数多く展開されていた.



東北本線 岩手川口 533レ(左)と1009M(右) 1996年1月5日 NikonF3 AiNikkor50mmF1.4S トリミング処理 1/250s f5.6 RDP・フジクロームプロビア100

 1995年12月のダイヤ改正で岩手川口の2番線退避普通客車列車がそれまでの1本から3本に増加したわけだが,533レが特急「はつかり9号」を退避するシーンは,それまで岩手川口では上り列車のみの退避だったシーンを下り列車にも展開してくれた「画期的な退避」だった.しかし,1996年3月を持って盛岡地区の客車列車は全廃となったことから,このような退避シーンは僅か4ヶ月しか見られなかった.恐らくだが,1995年12月改正は4ヵ月後には普通列車が701系化して大幅なダイヤの見直しがあることと,年末年始輸送を控えていることから,はつかりと新幹線接続を最優先に考えた「優等列車最優先ダイヤ」が組まれたのだと思う.



東北本線 岩手川口 533レ 1996年1月5日 NikonF3 AiNikkor50mmF1.4S 1/250s f5.6〜8 RDP・フジクロームプロビア100

 岩手川口の2番線に停まる533レ.前述のように下り客レが2番線に入るダイヤは僅かな期間だったが,牽引機がオリエントサルーン塗色のED75-751というのも珍しい.



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