下りホーム(塩尻方面ゆきホーム)から名古屋方面を見たところ.本線は平行に走る2つの線路で,上下複線となっている.左へカーブしている線路は旧線で,かつては土岐川に沿って走っていたが,現在は写真に写っている「愛岐トンネル」がぶち抜いており,前掲の土岐川渓谷の車窓風景は失われている.
この「愛岐トンネル」は名前のとおり愛知県と岐阜県の県境に位置しており,この古虎渓は岐阜県,トンネルを抜けた先の定光寺は愛知県の駅である.愛岐トンネルの延長は2910m,1966年に開通しており,新清水トンネル(1967年)や頸城トンネル(1969年)の開通時期とほぼ一致する.1960年代中盤はちょうど在来線の長大トンネル掘削ブームと言えるかもしれない.(2009年6月17日記述)
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