線路奥,宇連川の川岸(右岸)上部にある廃レール等を組んだ土台は,落石警戒番舎の跡と思われる.かつて飯田線本長篠〜天竜峡間には36か所の落石警戒番舎が設置され,保安区職員が番舎中心に前後約1kmの区間を常時パトロールし,落石等の早期発見に努めていたという.特に異常がない場合,保安区職員は列車通過時に旗やカンテラを振って安全を乗務員に知らせていた.なお,三河槙原〜柿平間には2か所の番舎があったらしい.(参考文献:鳳来町教育委員会編,1997「鳳来町史 交通史編」).(2013年10月6日記述,10月24日加筆修正)
|