当ページ冒頭の写真で新旧の国道151号が写っているが,旧道を豊橋方へ辿ると,「久保屋」という日用雑貨品を扱っていた商店の跡地が見える.「久保屋」の初代・望月喜平治(1822〜1893年)は三河地方の豪商として知られ,道路がほとんどなかった(現在の)本長篠駅〜三河川合駅間に私財を投じて道を建設したことから,この道は「望月道」「望月街道」と呼ばれるようになった.さらにこの道の一部は後に現在の飯田線三河大野〜三河川合間の線路敷として活用されたという.
現在,「久保屋」のあった敷地(写真の矢印位置)は国道151号の新道が分断しており,往年の面影はない.(参考文献:鳳来町教育委員会(編),2003「鳳来町誌 交通史編」.愛知県南設楽郡鳳来町.)(2013年10月23日記述)
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