温田駅 飯田線

　当時はすでに出札窓口営業は行っていなかったようだが，窓口構造は残存していた．温田は島式ホームの交換駅で，改札を入ると線路横断をしてホームのスロープを上がる構造になっている．（2008年5月13日記述）

　木造平屋建て駅舎が残る．左の建物は公衆トイレ．（2011年10月15日記述）

　下り駒ヶ根ゆきの1503M車内から温田駅ホームを見た写真．ホームでこの列車を待つ高校生らは温田駅周辺から飯田市方面の高校へ通う生徒と思われる．温田駅発車時刻は7:05．

　左の駅前に停まる路線バスは南部公共バスの新野・売木線で，川路駅（飯田市）ゆきだが，バスは7:00発車のはずで，この列車との接続は取っていないものと思われる．また，南部共同バスはすべて土休日及び年末年始運休となっている（2011年4月現在）．（2011年10月15日記述）

　ホームは島式で駅舎側（写真右）が下り，反対側が上り列車ののりばとなっている．写真の1507Mは列車行き違いで約5分の停車．（2011年10月15日記述）

　写真は上り普通列車の1422M車内．この列車の温田駅到着は8:12のため，温田駅から徒歩で通学（後述）できる長野県立阿南高校へ通う生徒の「専用列車」のような様相を呈している．この普通列車は始発駒ヶ根（5:46発）〜終点豊橋（11:12着）なのだが，途中の金野，田本，さらに為栗，出馬，池場，柿平の各駅は通過となる．金野と田本は通学時間帯の列車であるにもかかわらず「通過」という処置は興味深い．

　写真は門島発車後，車掌が車内へ回り，「すみませんが定期券，乗車券を確認させてください」と言って通学生らの定期券等をチェックに回っているところである．門島の次駅・田本は通過のため，温田到着まで7分間の走行時間があり，2両編成の全員の定期券類チェックは無難にこなせていたようである．なお，1422M車掌による「門島〜温田間定期券類チェック」はほぼ毎日行われているようである．（2011年10月15日記述）

　8:12，写真左の1422M（豊橋ゆき）が温田駅に到着．当日も車掌による定期券類チェックは温田駅到着前に済ませていたらしく，ホームでのチェックはなかった．この列車は写真右の下り列車（飯田ゆき）と行き違いをするため，下り列車が構内踏切を通過するまでホームから出ることができない．そのためのあって下車した高校生らの動きは非常に緩慢であった．（2011年10月15日記述）

　上り列車・1422M車内から見た温田駅における長野県立阿南高校通学生らの下車風景．温田で高校生らは全員下車するため，車内はほぼ「空気輸送状態」へと一変する．（2011年10月15日記述）

　8:14，上り豊橋ゆきが発車．ホーム上や待合室には下車してもなかなか駅外へと移動しない生徒らが数人いるのだが，後述するように温田駅から県立阿南高校までの道路が一本道で狭いこと等が理由と思われる．（2011年10月15日記述）

　8:15頃の温田駅前から県立阿南高校へ向かう通学生ら（右）．温田駅は泰阜村にあり，阿南高校は天竜川を渡った対岸の阿南町にある．温田駅前は道幅が非常に狭く，大勢が固まって歩くのを避け，マイペースで通学したい生徒らはしばらく駅に残ってから学校へと向かうようである．写真左端のバスは前述した南部共同バスの売木ゆき（温田駅前8:20発）．なお，このバスで阿南高校へ向かう生徒も数人いる．（2011年10月15日記述）