平成24年(2012年)現在も簡易委託による窓口営業が細々と続けられている湯谷温泉駅だが,4月1日から定期乗車券が不売になった,という掲示があった.本文2行目「なお,定期乗車券を購入するために,当駅から中部天竜駅または本長篠駅まで ご乗車の場合は,運賃は不要です」とあるが,これだけでは湯谷温泉から中部天竜または本長篠までの行き(片道)分だけなのか,往復分の運賃が不要なのか,読み取ることができない(実際には復路は定期乗車券購入の際,無賃で出発駅に戻る乗車証が交付されるらしいが,詳細不明).
なお,本文最下部には「一部窓口閉鎖の時間があります」という記述がある.定期乗車券購入目的で中部天竜または本長篠まで行き,出札窓口へ回ったところ「窓口閉鎖の時間」に当たってしまい,時間の都合で窓口が再度開く時刻まで待てずに出発駅(=湯谷温泉)へ戻る場合,前述の「無賃で出発駅に戻る乗車証」は交付されないことになる.この場合,車内で車掌に事情を説明すれば無賃で戻れる便宜措置は取ってもらえるのだろうか?
定期乗車券の発売日についても記述がある.※印の付いている最初の項で,「定期乗車券は,新たにお求めの場合は有効開始日の前日から発売します.前日が休日となる場合はその休日の前日から発売します」とある.継続の定期乗車券の場合,14日前から発売するが,そのことについて掲示では触れていない.継続の定期乗車券で14日前からの購入であってもこの便宜乗車の取扱いを行っているのか,やはりこの掲示からは読み取れない.
本文の中ほどに「詳しくは,乗務員または中部天竜駅もしくは本長篠駅の係員までお尋ねください」とあるので尋ねたいところだが,本長篠駅は2012年4月から簡易委託化しており,詳しく尋ねたところでこれらの扱いについて答えられるのか疑問である.そもそも掲示の文責は末尾にあるように「JR東海 豊川駅」だが,詳しく尋ねる先に「豊川駅」は入れず,「乗務員,中部天竜駅または本長篠駅の係員に丸投げ」とも解釈できる.(2012年6月26日記述)
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