千国(ちくに)は大糸線の電化区間最後の「途中駅」である.元々は列車交換設備のない,いわゆる「棒線駅」だったが,スキー列車「シュプール号」等の増発に伴い,JR化後の1990年前後に列車交換可能な相対式ホームを備える駅となった.2008年現在の大糸線白馬以北のスカスカなダイヤからは考えられないことだが,シュプール号華やかし頃の白馬〜南小谷間はJR東日本,JR西日本,さらにJR東海と3社の「シュプール号」が乗り入れる日本一の「シュプール過密区間」だったのである.
交換施設を設置した後の千国駅では下り列車は駅前と直結した1番線から出るものの,上り列車については地下道を通って2番線まで渡らねばならなかった.しかしその後のシュプール号全廃等から交換設備が過剰施設となったためか,再び棒線駅に戻された(棒線駅化は2005年のようである).
写真は南小谷方から見た千国駅.かつて使われていた旧上りホーム上と上り線には雪が厚く積もり,ホーム上の待合室も撤去された.以下,このページ内では2000年12月に訪問した際の駅の様子と,2008年2月にほぼ同アングルから撮影した比較写真を掲載した.
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