もともとは龍ヶ森と言ったが,1988年に観光地らしい駅名として「安比高原」に改称された.「龍ヶ森」と言えば「ハチロクの三重連」が代名詞のような場所で,33.3‰の連続勾配が続く花輪線の難所である.
1998年までは島式の交換駅で,運転扱いをする係員が駐在していた.写真の左奥に写っている2階建ての建物は運転扱い関係の機器と駅係員の宿直施設だった.その奥の赤い屋根が待合室等の入った旅客用で,かつては窓口もあってきっぷの手売りが行われていたようである.1998年以降,ホームは旧下り線側だけが使われており,旧上り線側は手摺りも何もなかったが,積雪期の落下(踏み抜き)防止のためか,単管利用による柵が設置された.かつては旧客廃車体利用の宿泊施設があったようだが,レールが剥がされた旧上り線のさらに外側に側線があって,そこに客車が留置されていたようである.
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