安中榛名駅 北陸新幹線

　安中榛名駅は群馬県にある北陸新幹線唯一の駅で，安中市街から約7km離れた秋間地区の山中にある．写真の道路標識支柱部に据えられた駅案内板の新幹線車両は200系のようである．北陸新幹線で200系が走行したのは長野冬季五輪の僅かな期間のみであった．（2015年11月17日記述）

　駅まで1.5kmと表示された案内板．安中市街や在来線の信越本線沿線から安中榛名駅までは山を登って行く．（2015年11月17日記述）

　前掲写真案内板の拡大．車両は200系のシャークノーズタイプと思われるが，前述の長野五輪（1998年）時に使用された200系は1編成のみ（F80編成＝元F17編成）で，シャークノーズタイプではなかったことから，北陸（長野）新幹線にこのタイプの新幹線が走行したことは恐らくない．（2015年11月17日記述）

　ガラスパネルを多用した駅舎．1階に出改札，2階にホームがある．（2015年11月17日記述）

　駅前や駅周辺の駐車場は2015年現在はすべて無料．駐車場区画も，走行路も実に広々としている．（2015年11月17日記述）

　駅舎の西側にはいわゆる駅裏（北側）へ抜けられる自由通路がある．（2015年11月17日記述）

　駅裏（北側）にある安中市営の自由駐車場．元々はゲートを備えた有料駐車場だったのか，入場・出場通路が分かれ，その中間にゲートや精算機を制御するための電線らしきケーブルが地中から出ていた．（2015年11月17日記述）

　駐車場の注意書きには「連続して七日以上に渡る駐車については，駅舎内の観光案内所に届出をしてください」とあるように，連続7日以上の使用も妨げていない．（2015年11月17日記述）

　改札は自動改札2通路（入出場兼用）と有人改札1通路．トイレは改札内にしかなく，駅外からトイレのみ使用の場合は入場券の購入が必要．発車案内には上下それぞれ向こう3本分が表示されているが，間隔のあきっぷりが豪快である．（2015年11月17日記述）

　2階から改札コンコースを見た写真．駅そば，峠の釜めし等を販売する売店と，駅レンタカーの窓口などがある．（2015年11月17日記述）

　下りホーム．写真奥が高崎方．（2015年11月17日記述）

　下りホームより長野方．エスカレーターは昇り専用．（2015年11月17日記述）

　下りホーム壁面にある駅周辺の分譲地（びゅうヴェルジェ安中榛名）等の広告と思われる看板．コピーの「午前中，東京で仕事をしていました．」とあるが，東京で，午前中だけで終わる仕事というのも不可解だが，半ドンが全滅状態の昨今だと，夜勤明けという意味かもしれない．仮に正午に仕事が終わるとすると，2015年11月のダイヤでは東京13:08発「あさま613号」で安中榛名着は14:15．なお，あさま613号を逃すと，東京15:08発の「あさま617号」（安中榛名着16:15）まで2時間待たねばならない．（2015年11月17日記述）

　前掲看板の右には「さっきまで，軽井沢で買い物をしていました．」のコピーがあった．安中榛名からは距離だけで言うと高崎の方が近い（18.5キロ）．軽井沢までは23.3キロの距離だが，運賃は片道1,270円（乗車券410円，新幹線特定特急券860円）するため，往復2,540円もかかる．気になるダイヤは，仮に安中榛名10:08発の「あさま605号」に乗車して軽井沢で1時間半〜2時間程度滞在するとして，帰りの新幹線は軽井沢12:32発の「あさま614号」（安中榛名着12:43）．これを逃すと，次は軽井沢14:39発の「あさま618号」まで2時間以上もあく．気軽に「軽井沢で買い物」というわけにはいかない現実があるが，かといって，「さっきまで，高崎で買い物をしていました．」というコピーでは高崎まで行かないと買い物もできないの？というニュアンスが濃厚に感じられてしまうのだろう．（2015年11月17日記述）

　下りホーム上からはガラスの壁面を通して駅前が眺望できる．駅前（南側）は安中市街側へ向かって標高が下がっていく．（2015年11月17日記述）

　駅前にある表口側（南側）住宅地の案内図．駅前の灰色で描かれている土地は商業地として売り出していく予定だったらしいが，2015年現在，商業施設は駅前には皆無である．（2015年11月17日記述）

　駅から徒歩1〜2分程度の「駅前」に，JR東日本が中心になって安中榛名駅周辺の宅地分譲を行うびゅうヴェルジェ安中榛名の営業所があったが，2013年3月に撤退した．左のカーテンが降りている区画にはかつてコンビニ「デイリーヤマザキ」が入店していたらしい．駅前コンビニもなくなり，とにかく駅前に商業施設が皆無になった．（2015年11月17日記述）

　びゅうヴェルジェ安中榛名の営業所と前述したが，看板には「コミュニティプラザ」とある．公民館のような機能もあったのかもしれない．なお，ヴェルジェ（verger）はフランス語で「果樹園」という意味らしい．（2015年11月17日記述）

　びゅうヴェルジェ安中榛名の周囲は木のテラスになっているが，朽ち始めていた．（2015年11月17日記述）

　駅から徒歩3分程度の場所にある「安中市多目的広場」．広大な芝生が広がる．撮影日は日曜日だが，誰もいない．（2015年11月17日記述）

　多目的広場西側の住宅地．傾斜地に関東圏にしては広々と一軒家が建ち並ぶ．駅周辺の住宅地は元の森林を残して別荘地のような感じで開発をしたのではなく，元の植生をすべて剥がしてから造成して分譲されていた．（2015年11月17日記述）