佐久平駅 北陸新幹線・小海線

　佐久平駅の「浅間口」（北側）．和風っぽいが，左端に洋風のステンドグラスや風見鶏？なども設置されていてコンセプトがよく分からない．当駅舎は近隣の旧中込学校を模したらしい．中込学校は「擬洋風建築」らしいが，メインの南口を「蓼科口」，北口を「浅間口」という名称にしたことなどからも分かるように，新幹線駅をここに設置，運営していく自信がなく，周辺の名所をあれこれ詰め込んで中途半端な意匠と名称でまとめた典型的な新設駅と言える．（2015年11月25日記述）

　メインは南側の「蓼科口」になる．同日に同じ北陸新幹線の安中榛名駅を訪問したが，当駅周辺は商業施設，ホテルなども建ち，明らかに健闘している．これだったら駅舎は上越新幹線燕三条駅や東北新幹線古川駅のように質実剛健にソツなく建て，蓼科口，浅間口といったコンセプトが不明朗な名称など使わず，堂々と北口，南口を名乗れば良かったと思う．（2015年11月25日記述）

　新幹線専用改札．後述するが，小海線との乗換専用改札はない．自動改札3通路，有人改札1通路．（2015年11月25日記述）

　待合室はラッチ外に売店（NEW DAYS）併設のものがあった．新幹線駅の待合室としては相当に小さい．（2015年11月25日記述）

　「佐久のおみやげ」「喫茶・軽食コーナー」「物産ふれあい処」「観光あんない処」等，のどかと言えばのどかな表示が並ぶ駅舎内物産館「プラザ佐久」．（2015年11月25日記述）

　左のガラス張り区画内が新幹線対応の指定席券売機等，右のオープンスペース部分が小海線対応の近距離きっぷ券売機．左端にはムク材に「佐久平驛」と筆書きの書体で表示された駅名板が設置されているが，こういう中途半端な意匠にも新幹線駅として運営していく上での不安感が伝わってきてしまう．（2015年11月25日記述）

　券売機の右側の通路が小海線ホームへの専用通路．小海線と新幹線との乗換改札はなく，両線の乗り換えはあまり便利ではない．（2015年11月25日記述）

　小海線は北陸新幹線建設に合わせ，当駅周辺部のみ高架化された．ホームは片面のいわゆる棒線駅で，ホーム幅はかなり狭い．（2015年11月25日記述）

　新幹線が地平，在来線が高架（それも新幹線建設に合わせての高架化）という，通常とは逆の珍しい構造をしている．写真奥が長野方．（2015年11月25日記述）

　小諸ゆきキハE200形の2連．車掌乗務で，写真では分かりにくいが，出口部分に車掌が出て集札を行っていた（車掌の手の一部が写っている）．（2015年11月25日記述）

　佐久平駅新幹線の朝の通勤，通学状況の一片を見てきた．佐久平の上り始発・6:24発「あさま600号」東京ゆき到着前のホーム．通学客は恐らく皆無，東京方面への旅行客と思われる旅客が写っている．（2015年11月25日記述）

　6:24発「あさま600号」のW7系が入ってきた．スーツ姿の勤め人と思われる旅客もいるが，出張か毎日の通勤かは不明．佐久平と聞くと，東京からかなり遠くに感じるが，東京〜佐久平の営業キロは164.4キロで，東京〜那須塩原間の157.8キロと実はあまり変わらないのだ．（2015年11月25日記述）

　長野方面への通勤通学状況．写真は7:15発「あさま699号」長野行きの乗車状況．軽井沢始発長野ゆきで，編成中，（当時の編成の）1〜4号車の自由席車のみ乗車可能，土休日運休であることからも，長野県内通勤通学利用に特化したような列車である．佐久平からの乗車はかなり多く，荷物の大きさからも日常的な通勤利用がほとんどと思われる．（2015年11月25日記述）

　「あさま699号」は通学利用も見られる．（2015年11月25日記述）