(2007年12月9日作成,2009年2月14日最終更新)
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岩泉線の終点,岩泉駅にて.車両はこの撮影後,早々に廃車されてしまった特別保全工事車の「白鬼」ことキハ52-150.
岩泉駅の末端部側より.岩泉駅は列車本数や利用客数からはかけはなれ過ぎた大きな駅舎を有し,ホームもいつでも島式に改造できるよう,ホーム構造,敷地ともに準備してある.これは建設時に三陸海岸の小本まで延長する計画だったためと思われる.写っている車両はこれも白鬼のキハ52だが,これはキハ52-154である.
一見するとぼうぼうの草木しか写っていないように見えるが,その合間に赤鬼のキハ52が岩泉駅ホームで停まっているのが見える.手前側に錆びたレールが伸びており,計画通り小本まで鉄道が建設されていればここにも列車が往来したに違いない.
午後に岩泉を発つ列車は2本だけ.17:20頃の686Dと最終列車の688Dで19:30頃に発車する.写真を撮った時には686Dが発車するまでまだ約40分ほどあったため,暖かそうなストーブのところに荷物だけ置いて通学生がどこかへ出かけているようだった.とにかく岩泉駅舎はでかくて,正直殺風景である.岩泉線開通時の意気込みと言ってしまえば聞こえは良いが,駅を中心に街や生活が発展するという目論見が外れた結果である.
闇夜の中,発車を待つ最終の宮古行き.当日は落葉によるレール面との空転対策で2両編成になっていた.2両の場合,手前の車止め側の1両はホーム上屋にかからない. なお,当日のこの688Dは夜露に濡れた落ち葉により,浅内から先の勾配で大空転を起こし,定時よりも約30分遅れて茂市に辿り着くことになるのだった.(2009年2月14日記述)
2階建ての立派な岩泉駅舎.待合室や出札窓口は1階左側にある.駅舎は岩泉町のものであり,維持管理,修繕にJR東日本はまったくタッチしていないという.(2010年8月27日記述)
2007年11月改正で岩泉線の定期列車はすべてキハ110化された.もう岩泉駅にキハ52がやって来ることは2度とないだろう.(2010年8月27日記述)
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