津軽湯の沢 奥羽本線

　津軽湯の沢は昭和17年（1942年）10月11日に開業した矢立信号場が昭和24年（1949年）6月1日に駅に昇格したものである．さらにその後，昭和45年（1971年）には陣場〜津軽湯の沢間の勾配緩和等を目的に新線切換が行われた．新線切換の際に駅の移転はなかったようだが，ホーム等は新たに造りかえられたらしい（詳細は不明）．
　普通列車でも通過する列車がある．2008年3月現在，奥羽本線では他に糠沢も普通列車の通過がある．

　駅舎は線路よりも低い場所にあり，上り下りそれぞれのホームへは地下道を通って行く．

　上りホームに設置してあった看板．飛び乗り飛び降りが可能であること，デッキのドアを閉めるようお願いしているところから，明らかに旧客時代に設置された看板と思われる．「JR JR東日本」のシールの下には「日本国有鉄道」と書いてあったようだ．奥羽本線のこの区間から旧客が撤退したのは国鉄時代の1985年と思われる．

　津軽湯の沢の始発下り電車，627M（大館始発青森行き）は7:07の発車．撮影当日は月曜日で，通学の高校生の姿が見える．合計8人の高校生とおじいさん1人が乗車，627Mは発車するところだったが，これを撮影していた作者の耳に，地下通路をダッシュしてくる人の足音が聞こえたので，車掌に「もう一人，来ます」と声をかけたら，親切な車掌さんは遅れて駅に来たそのダッシュ高校生を待って発車していった．