撮影後に取り壊された直江津駅の旧跨線橋にあった番線案内表示である.特急「みのり」は1997年3月に運行を開始したが,2002年12月には消滅した短命な特急だった.「みのり6号」は新潟始発高田行きで,新潟県内で「完結」する実に中途半端な特急だったが,後に快速「くびき野」号としていわゆる「格下げ」になった.
下段の「快速・糸魚川行」はJR西日本の糸魚川地域鉄道部が地域密着を謳って試験的に運行した臨時列車.列車番号9582Dで,大糸線用のキハ52を間合運用した列車である.上段の「みのり6号」が直江津に21:16に到着したのを受ける糸魚川方面行き列車は,22:11発の特急「はくたか20号」まで待たねばならなかったうえ,この「はくたか20号」は途中糸魚川をも通過し,直江津の次駅は富山だった.この後の定期快速列車5584Mは22:15発.そのため,「みのり6号」から糸魚川方面へ向かう利用者の利便性を考えて運行されていたのが直江津21:27発糸魚川行9582Dであったが,途中有間川,筒石は通過だった.なお,前述の5584Mの糸魚川までの通過駅は,有間川,浦本だったことを考えると,当時直江津から有間川へ行く「最終列車」は20:01発の578Mだったわけである.
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