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潮沢信号場 篠ノ井線

(2009年5月6日作成,2009年12月18日最終更新)

JR線 篠ノ井線(塩尻〜長野)へ戻る


篠ノ井線 潮沢信号場 2007年12月1日 NikonD70 AiAF Nikkor28mmF2.8D

 篠ノ井線明科〜西条間の旧線にはかつて潮沢(うしおざわ)信号場というスイッチバック式の信号場があった.

 しかし,JR化後の1988年9月,明科〜西条間には(新)白坂トンネルが開通したため旧線の大部分と旧線上にあったこの潮沢信号場は廃止された.

 写真は廃止から19年後の2007月に撮影したもの.かつて線路は写真中央のトンネル(第3白坂トンネル)に向かって敷設されていた.写真手前が明科,奥が西条方面になる.

 その第3白坂トンネル跡はきのこ(恐らくエノキタケと思われる)の栽培施設として転用されており,トンネル出口周辺には菌糸ビン等がうずたかく積まれていた.なお,写真からも分かるように架線柱はところどころだがビームを含めてほぼ原型で残っていた.(2009年5月6日記述)



篠ノ井線 潮沢信号場 2007年12月1日 NikonD70 AiAF Nikkor28mmF2.8D

 前述の第3白坂トンネル入口.シャッターの上部に「きのこ通り」と書かれていた.ちなみに長野県はエノキタケ生産量日本一である.(2009年5月6日記述)



篠ノ井線 潮沢信号場 2007年12月1日 NikonD70 AiAF Nikkor28mmF2.8D

 「きのこ通り」の看板.キャラクター入りだった.(2009年12月18日記述)



篠ノ井線 潮沢信号場 2007年12月1日 NikonD70 AiAF Nikkor28mmF2.8D

 スイッチバックのシーサスクロス付近.右の架線柱が残っている部分は本線の線路敷跡で,写真奥が西条方面になる.写真左の架線柱はスイッチバックの引込み線跡.

 信号場敷地はきのこ栽培業者や建設業者らに売却されたようで,写真のように建設用土砂と思われる置場にも使われており,スイッチバック地形は徐々に失われている.(2009年5月6日記述)



篠ノ井線 潮沢信号場 2007年12月1日 NikonD70 AiAF Nikkor28mmF2.8D

 シーサスクロス跡付近.砂利道が本線,左がスイッチバックの引込み線部分になる.信号機が取り付けられていたと思われるコンクリート柱もそのまま残っている.

 建設用土砂等でスイッチバックの地形構造は失われているが,架線柱が残っているおかげで線路の敷設状況を推測することができた.(2009年5月6日記述)



篠ノ井線 潮沢信号場 2007年12月1日 NikonD70 AiAF Nikkor28mmF2.8D

 シーサスクロスから明科方の引込み線(勾配の関係から「助走線」とも言える)を見たところ.中央左に「0」を表示した停止位置目標も写っている.線路敷は軽トラ等が通れる程度の道路に変わっていた.(2009年5月6日記述)



篠ノ井線 潮沢信号場 2007年12月1日 NikonD70 AiAF Nikkor28mmF2.8D

 明科方引込み線の終点付近.写真に写っている踏み台状のものは養蜂家が蜂の巣を設置するための台と思われる.スイッチバックだった線路敷はきのこ栽培,建設用土砂置場,養蜂業など,多種多様な使われ方をしている.(2009年5月6日記述)



篠ノ井線 潮沢信号場 2007年12月1日 NikonD70 AiAF Nikkor28mmF2.8D

 潮沢信号場付近は地すべり地だったこともあり,現在の(新)白坂トンネル建設にルートを変更する経緯もあったらしい.そのため,信号場付近は法枠工などの山腹工のほかに横孔,縦孔ボーリングのほか,表流水を効率良く集めるための水路工も張り巡らされており,地すべり対策工の見本市のようにもなっていた.写真は旧線路脇にあった平成17年度(=2005年度)の地すべり対策工構造物.ちなみにこの工事を行った2005年にはすでに線路は新線((新)白坂トンネルのルート)に付け変わっている.(2009年5月6日記述)



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