浅岸も大志田と同様,かつてはスイッチバック駅だったが,大志田と同じ1982年11月にスイッチバックは廃止となった.浅岸もスイッチバックの方向,新ホームの位置などが大志田と同じで,両駅は瓜二つに見えるが,浅岸の新ホームの眼前にはホームを挟んでコンクリートの擁壁がそびえており,大志田に比べて少し開放感がない.また,浅岸は駅のすぐ下が川(中津川)となっており,駅下に民家や畑があって,道路を挟んで川(米内川)となる大志田とは風景がかなり異なる.写真は駅名標が国鉄時代のままだった頃だが,当時からすでに大志田はJRの駅名標となっており,その点でも違いがあった.しかし,後にホームの駅名標は2枚共にJRデザインのものに替えられてしまった.また細かいことだが,ホーム端の階段から待合室への距離は浅岸の方が大志田よりも若干短く,待合室の外壁の構造も異なる.この写真のちょうど反対側になるが,この小さい待合室には煙突があり,ストーブが炊かれていた時期があったのかもしれないが,その情報を持っていないので分かりかねる.考えられることとしては通学生がいたために,冬季の朝に盛岡行きが発車する直前と夕方以降に盛岡からの列車が到着する際にはストーブを炊く職員がいたのかもしれない.しかし,大志田の待合室には煙突がないようなので,この予測が当たっているかまったく定かでない.
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