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浅岸駅 山田線

(2007年11月26日作成,2009年2月14日最終更新)

JR線 山田線(盛岡〜宮古)へ戻る


山田線 浅岸駅 1994年6月18日 Canon FTb FD 50mm F1.4 フジ ネオパンSS

浅岸も大志田と同様,かつてはスイッチバック駅だったが,大志田と同じ1982年11月にスイッチバックは廃止となった.浅岸もスイッチバックの方向,新ホームの位置などが大志田と同じで,両駅は瓜二つに見えるが,浅岸の新ホームの眼前にはホームを挟んでコンクリートの擁壁がそびえており,大志田に比べて少し開放感がない.また,浅岸は駅のすぐ下が川(中津川)となっており,駅下に民家や畑があって,道路を挟んで川(米内川)となる大志田とは風景がかなり異なる.写真は駅名標が国鉄時代のままだった頃だが,当時からすでに大志田はJRの駅名標となっており,その点でも違いがあった.しかし,後にホームの駅名標は2枚共にJRデザインのものに替えられてしまった.また細かいことだが,ホーム端の階段から待合室への距離は浅岸の方が大志田よりも若干短く,待合室の外壁の構造も異なる.この写真のちょうど反対側になるが,この小さい待合室には煙突があり,ストーブが炊かれていた時期があったのかもしれないが,その情報を持っていないので分かりかねる.考えられることとしては通学生がいたために,冬季の朝に盛岡行きが発車する直前と夕方以降に盛岡からの列車が到着する際にはストーブを炊く職員がいたのかもしれない.しかし,大志田の待合室には煙突がないようなので,この予測が当たっているかまったく定かでない.



山田線 浅岸駅 1994年6月18日 Canon FTb FD 50mm F1.4 フジ ネオパンSS

現在,浅岸と大志田で特に違うのは停車する列車本数かもしれない.写真は1994年の駅時刻表だが,2007年現在も基本的にダイヤに変化はない.17:29の盛岡行きが「大志田通過」とあるが,同様に17:09発宮古行きも大志田は通過で浅岸は停車する列車である.当時は浅岸を利用する定期の通学生がいたことから,大志田に比して停車本数を多くしたのかもしれないが,朝の盛岡行きに乗り遅れたら約半日は盛岡行きに乗れないという本当にすさまじいダイヤである.大志田もそうだが,この駅の駅時刻表をはじめて見たときの衝撃は忘れられない.



山田線 浅岸駅 1995年7月12日 Canon FTb FD 50mm F1.4 KR・コダクローム64

浅岸17:09発宮古行きから下車する中学生と老人.当時から浅岸駅付近に見える家屋はすべて廃屋で,最も近い家まで片道1km程度あったため,駅まで車で送り迎えをしていた.特に朝の盛岡行きは列車の到着間際に旧スイッチバック跡の砂利道を走る乗用車と列車が駅のホームに向かって「同時到着」するシーンが見られ,圧巻であった.しかし,1996年ころから浅岸を利用する地元民を見かけることは本当に稀だった.



山田線 浅岸駅 1998年11月28日 Nikon F3 RA・フジクロームSensia100

かつてスイッチバック駅だった遺構で,左のホーム跡はスイッチバック時代の貨物ホームと思われる.車の轍の部分にはかつて本線に向かうレールがあり,奥に現在のホームが造られている.スイッチバック時代の旅客ホームは写真右の草地付近にあったらしいが取り壊されたようだ.なお,スイッチバック時代の浅岸は島式ホーム,一方の大志田は相対式ホームだったというので,両駅の違いはそんなところにもあったようだ.



山田線 浅岸駅 1997年11月 Nikon F2 fotomic EPR・エクタクローム64

 旧ホームがあった場所の末端付近に残る駅名標柱.背後の橋は中津川にかかる橋で,浅岸駅と一般道を連絡する唯一の橋である.



山田線 浅岸駅 1998年11月28日 Nikon F2 fotomic Ai MicroNikkor 200mm F4S KL・コダクローム200

浅岸の現在のプラットホーム周辺を俯瞰した写真だが,スイッチバック時代のクロスポイントがあった付近が良く分かる一枚.すなわち,写真手前側の轍付近にスイッチバック時代にホームへ向かう線路があり,右手のコンクリート擁壁の途切れる勾配標の付近から右奥へと助走線(引上線)が設けられていた.写真の列車は宮古へ向かう快速「リアス」で,浅岸は通過である.2007年11月に9年ぶりにこの俯瞰場所へ再訪したが,樹木が大きくなりすぎてこれと同じ構図ではもう望めなくなっていた.



山田線 浅岸駅 1996年12月10日 Nikon F3 Ai Nikkor 35mm F1.4S RVP・フジクロームベルビア50

浅岸駅での朝焼.シャッターを切っているうちに空の色も雲の形もみるみる変わっていった.



山田線 大志田駅〜浅岸駅 1999年10月15日 Nikon FM10 RA・フジクロームSensia100

浅岸駅周辺でスイッチバック遺構の探索をしている時だった.突然,大志田方から野太いエンジン音とともに通常のダイヤには設定されていない列車がやってきた.それも三陸鉄道の36形4両で,ものすごいノロさであった.本当に故障しているのではないかというくらい,ノロく,それでいてすさまじいエンジン音と排気ガスであった.てっきり工場で検査か何かをした回送だと思っていたが,後日の調査で臨時列車「銀河鉄道号」だということが分かった.良く見るとヘッドマークまで取り付けられている.行先は三陸鉄道田野畑駅だったようである.「鉄道ダイヤ情報」誌などをつぶさに見ていれば事前に把握できたのかもしれない列車だが,この時は思わぬ珍列車に遭遇し驚いてしまった.



山田線 浅岸駅 631D 2005年5月15日 Nikon F2 fotomic Ai Nikkor 35mm F1.4S KR・コダクローム64

 浅岸駅朝一番の列車はこの631Dで6:46発.撮影当時はキハ58または52の2両編成だった.2005年はこの631Dが浅岸駅へのカーブを曲がるシーンを駅ホームから撮影することにハマっていた.行く度に違う風景と毎朝違う空気感がたまらない魅力だった.
 この日の631Dは国鉄急行色に戻したキハ58×2両だった.余談だが,山田線からキハ58,52が引退する直前には多くの鉄道撮影者が沿線に訪れたが,この631Dを浅岸や大志田周辺で写す人はほとんどいなかったようである.理由は,631Dは宮古〜川内が通常5両編成だったため,撮影目的の人はその長編成を宮古〜川内周辺で撮影することが多かったためであろう.5両編成を撮影後に自動車でこの631Dを追いかけても,区界から先の道路事情の関係等から浅岸,大志田でこの列車に追いつくことは事実上不可能だった.また,早朝時間帯の盛岡行きということもあり,この列車に乗っている鉄道好きもほとんど見なかった.



山田線 浅岸駅 631D 2005年6月21日 Nikon New FM2 Ai Nikkor 35mm F1.4S KR・コダクローム64

 朝のやわらかい日差しの中をキハ58+52が下ってきた.浅岸にこの631Dが来る前は,谷間にジョイント音と警笛音が遠くから聴こえて,やがてゆっくりと姿を現すのだが,使用車両は何か?というのも楽しみの一つだった.



山田線 浅岸駅 631D 2005年8月13日 Nikon F2 fotomic Ai Nikkor 35mm F1.4S KR・コダクローム64

 この日の朝はあいにくの雨だったが,浅岸周辺の森に水墨画のように霧が発生し,いかにも山あいの風景を演出してくれた.8月でも盛岡市郊外の朝は本当に涼しい.この日の編成はキハ58×2両だった.



山田線 浅岸駅 631D 2005年11月19日 Nikon F2 fotomic Ai Nikkor 35mm F1.4S KR・コダクローム64

 初冬の浅岸朝一番の列車.レールに積もった新雪を車輪でしっかり踏みしめながらキハ52×2両が下ってきた.撮影は11月中旬なので初冬というよりは晩秋と言った方がいい季節かもしれない.とにかく寒い朝だった.



山田線 浅岸駅 2005年5月14日 Nikon Coolpix 2500

 ホームへ上がる階段だが,2005年にもなるとかなり傷みが出ていた.恐らくスイッチバック廃止の1982年から使われているものと思われる.



山田線 浅岸駅 2005年6月21日 Nikon Coolpix 2500

 ホーム下に盛岡第二信号通信支区配線室という無人施設が建っているが,その換気口?部分(写真中央付近)の棚状スペースに,鳥が巣を作っていた.写真右下はその換気口部分と巣のハメコミだが,巣内には親鳥が写っている.野鳥に詳しい方に訊いたところ,キセキレイだろうとのことだった.人家周辺でも車庫内など,ツバメほどではないが割と警戒心もなく巣を作るとのことだが,鉄道駅のホームから手が届きそうな場所に作るということは,それだけ人の往来がないことを熟知して巣を作ったのだろう.

 ちなみに隣の大志田駅では待合室のきっぷ回収ポスト内にヤマガラが巣を作っていたことがある.



山田線 浅岸駅 2007年11月3日 Nikon Coolpix 2500

 浅岸駅構内付近を俯瞰した写真.立ち位置は駅の区界寄りになる.写真内の文字が潰れて読みずらいが,写真左が盛岡方面,手前側が宮古方面になる.中央左の下向き矢印位置が現在の浅岸駅ホーム.ホーム向かいのコンクリート擁壁が写っている.その下にある上向き矢印の部分がスイッチバック時代にホームへと向かっていた線路敷の跡.旧ホームはちょうど矢印の先端部付近にあったようである.その左には市道と駅構内を結ぶ橋が白く写っている.(2009年2月14日記述)



山田線 浅岸駅 3652D 2007年11月3日 Nikon D70 Ai AF Nikkor 28mm F2.8D

 現在の浅岸駅ホームを通過し,区界への勾配へと差し掛かった宮古行き快速「リアス」.(2009年2月14日記述)



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