写真は昼過ぎの宮古行き快速「リアス」3652D.列車のすぐ背後は区界駅で,黒煙を上げながらの発車だが,このあと宮古まではほとんど下り勾配となる.写真左側はドウイツトウヒ(オウシュウトウヒ)を植栽した鉄道防雪林.山田線や花輪線沿線ではこの樹木がよく植えられているが,名前のとおりヨーロッパ原産の樹種で,いわゆる移入種である.他に岩手県ではカラマツをよく見かけるが,カラマツの北限は蔵王山とされており,北東北のカラマツは天然のものではまったくない.北海道も同じで,かつて寝台車を連結していた普通列車「からまつ」は人が持ち込んだ樹種が列車名となっている.北海道には「ポプラ」という列車もあったが,これも同じことが言える.「ラベンダー」もまた然り.
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