横須賀〜衣笠間の営業距離3.4キロの半分以上を占める長大トンネル,横須賀トンネルの線形.地図の「1」部分が横須賀トンネルの横須賀方坑口,「3」が衣笠方坑口.地図の等高線でおおよその標高を計測すると,「1」が5m,「3」が25mとなっており,2点間を直線で結べば縦断面は横須賀側からの登り勾配ということになる.ところが,後述するように,横須賀方からはなぜか3.5‰の下り勾配で横須賀トンネルへ入っていく.横須賀方から下り勾配で横須賀トンネルに入坑すると,250〜300mほど進んだところで上り勾配に切り替わる.その切り替わり地点は,地図上では汐入町5丁目の谷地形部最低標高部分(地図上の「2」地点)と思われるのだが,ちょうどこの辺りには京浜急行本線がこれもトンネルで直交するのだが,もし横須賀トンネルを横須賀方から一方的な登り勾配にしてしまうと,京急線とトンネル内でぶつかってしまうために,横須賀線が京急線の下側を「迂回」させられたらしいのだ.以下,現地探索した写真を報告する.(2015年10月20日記述)
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