越前花堂 北陸本線

　はなんどう，という読みが優雅だと思う．写真は北陸本線ホームの駅名標．越前花堂の，漢字も，ひらがなも，独特の配置と書体で，さらに優雅さが増している気がする．「花」の字の草冠の下が突き抜けていないのが気になるところではある．
　「おおどろ」という響きも独特である．「おおどろ」の長音記号の載せ方と，「はなんどう」の最後の長音記号の載せ方も異なっており，視覚的に非常におもしろい．

　越美北線ホームにあったJR西日本作成の駅名標．漢字，ひらがな，フォントサイズなど，非の打ち所はないのだが，前掲の駅名標のような味わいは感じられない．

　訪問時は出札窓口は無人で，改札要員もいなかった．

　下りホームに入線する福井行き普通列車．

　北陸本線ホームから越美北線ホームに繋がる通路．

　越美北線ホームの福井方に，待合室ではない，小さな詰所のような小屋が建っていた．「関係者以外立入禁止」の札はあったが，扉は施錠もされず，中はがらんどうだった．

　この小屋の目的だが，ホームがかなりカーブをしているため，ドア扱い時の安全確認を行う駅職員が詰めていた可能性があるが，詳細は不明である．

　下り3両編成時のドア確認の様子．写真奥が福井方になる．ドア閉め後に車掌はホームの中側まで出て安全を確認，ブザーを鳴らして発車となるが，このような確認を前述の「詰所」駅員が行って車掌に手旗等で安全を知らせていた可能性がある．

　上り3両編成時のドア扱いの様子．車掌は乗降確認でホームの縁まで出て，笛を吹いてドア閉めを行う．

　ドア閉め後，再度車掌はホームに降りて安全確認を行う．もともと越美北線に「越前花堂」駅はなかった．そのためか，「駅」としてはじめから設計した位置ではないため，カーブがきつすぎるホームを設置することになったらしい．