南今庄駅の開業は北陸トンネル開通と同じ1962年6月10日.北陸本線・敦賀〜今庄間の山中峠を越える旧線を廃止し,北陸トンネル経由の短絡線を建設する際にはこの位置に駅を設ける予定はなかったが,旧線の廃止駅周辺住民が請願する形で北陸トンネルの今庄側出口付近にこの「南今庄駅」が設置されることになったらしい.
そのような経緯があったためか,ホームはそっけない相対式で幅も狭く,レールもかなりカーブした位置に設けられており,ホームをまるで「後付け」したようなオーラが漂っている.写真は上りホームから敦賀方を見たところ.奥に見えているトンネルは北陸トンネルのすぐ北側にある落石(あるいは雪崩)防止用の覆工的要素の強い小トンネルで,北陸トンネルの入口はさらに先にある.(2010年4月27日記述)
|