敦賀〜南今庄間の営業キロは16.6キロだが,そのうちの13.870キロは1962年開通の北陸トンネルが占めている.このトンネルが開通するまで,北陸本線は山中峠越えのいわゆる「杉津(すいづ)線」を経由する線形となっており,25パーミルの連続勾配や途中4箇所ものスイッチバック構造の信号場または駅を通っていた.北陸トンネルが開通したことにより,距離,時間ともに短縮され,それまでの非電化単線は複線化,電化された.
写真は北陸トンネルの敦賀方入口付近.トンネル入口へは金属製の柵で遮られているが,「慰霊碑に,こられた方は,この扉から,お入り下さい」と書かれた標識があり,無施錠の歩行者用扉を開けてトンネル入口まで行くことができるようになっていた.慰霊碑は1972年11月6日に発生した下り急行「きたぐに」号火災事故で亡くなられた方々を慰霊するものである.(2010年4月27日記述)
|