現在の北陸本線・能生〜筒石間はほとんどが頸城トンネル内になっているが,頸城トンネルが開通・供用された1966年まではほぼ日本海岸沿いを走る線形だった.写真は能生駅の北東約1kmの場所にある白山神社付近の魚つき及び風致保安林の位置図だが,この地図に描かれている「北陸本線」は1966年までの旧線のままである.地図の左(西)側に能生駅があり,白山神社東方のトンネル(白山トンネル)がある.
1963年(昭和38年)3月16日,白山トンネル東方出口にある小泊集落上部から大規模な地すべりが発生し,海岸線沿いの集落を押し流すとともに,その地すべりに下り普通列車(C57牽引)が乗り上げてさらに海岸側へ流される被害が発生した.
頸城トンネルの建設は沿線で頻発するこれらの地すべり災害を避ける目的もあり,現在の北陸本線は大幅に線形が改良された.(2009年9月14日記述)
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