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補充片道乗車券(補片)

(2008年11月25日作成,2013年9月2日最終更新)

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松本電気鉄道上高地線 波田駅発行 2008年11月

松本電鉄波田駅発行の
JR連絡乗車券・小児券 

 松本電鉄上高地線の波田駅には自動券売機が1台設置されており,自社線内完結の大人・小児券と,JR東日本線100kmまでの連絡乗車券のうち,大人の券については自動券売機で購入するよう案内されています.

 しかし,JR線への連絡乗車券のうち,小児用については自動券売機に「(こども券は窓口でお求め下さい)」と但し書きがあり,一体どのような券で発券されるのか疑問でしたが,2008年11月に窓口で購入する機会を得たので掲載します.

 画像は波田から北松本までの小児片道乗車券で,発駅常備の補充片道乗車券による発券でした.「小児」の補充印の他,発券担当者の認印を券面に朱印し,下部に「途中下車前途無効」の補充印が押されています.なお,自動券売機で小児連絡乗車券を扱わない理由ですが,自社線内完結の小児券については発券可能であることを考えると,プログラム上煩雑なことはないと思われますが,詳細は不明です.(2008年11月25日記述,2013年9月2日加筆修正)




中央本線 小野駅発行 2008年7月

中央本線小野駅発行の補片 

 中央本線の通称「辰野支線」にある小野駅は簡易委託駅となっており,2008年現在も常備券や補充券類の手売りが行われています.小野駅常備の長距離常備乗車券として,小野から東京都区内ゆきが常備されていますが,名古屋ゆきについては常備されておらず,補片による発券となります.

 小野から名古屋までの営業キロ数は184.7キロで,201キロ未満のため,行先は「名古屋市内」ではなく,「名古屋」の単駅指定になります.

 なお,常備乗車券の項にも書きましたが,JR線の湖西線にも「小野駅」があるため,こちらの中央本線小野駅は「(中)小野」と表示するのが正当なようです(湖西線小野駅の場合,「(湖)小野」となります).補充券や補充印類を含めて,2008年現在すべて「小野」のままになっているようです.(2008年11月25日記述,2013年9月2日加筆修正)




飯山線 上今井駅発行 2008年7月

発駅補充・着駅補充の補片 

 飯山線上今井駅は簡易委託駅ですが,長距離の常備券の他に補充券類も設備しており,出札窓口には「日本国内のJR乗車券,特急(新幹線)の乗車券はすべて発券できます」(2回目の「乗車券」は「料金券類」とすべきかもしれませんが)という掲示や,さらにジパング割引や学割も購入可能という張り紙も見られました.

 上今井駅で発行できる「日本国内のJR乗車券」のうち,自駅発以外の片道乗車券については補充式の補片が設備されているため,専らこれで発券しているようです.

 画像はJR九州の熊本からJR西日本の太平洋側を横断してJR東海の名古屋(市内)に至る片道乗車券を発券してもらったものです.(2008年11月25日記述,2013年9月2日加筆修正)




飯山線 上今井駅発行 2008年7月

発駅常備・着駅補充の補片 

 前掲の上今井駅発行の補片のうち,発駅常備式の補片による片道乗車券です.

 簡易委託駅では発売できる乗車券に制限があることから,補片でも「○ム」の表示を入れることになっているようで,券面右下の「上今井駅発行」の左側にそれが印刷されています.(2008年11月25日記述,2013年9月2日加筆修正)




小海線 信濃川上駅発行 1991年5月

「有人駅(駅員配置駅)」から「簡易委託」化した後の過渡期券 

 JR東日本小海線は国鉄末期の1986年に自動閉塞化されましたが,運転扱いを行っていた駅では自動閉塞化後も引き続き駅員が配置されたようで,引き続き出改札を行っていました.しかし,徐々にそれらの駅も簡易委託化あるいは完全無人化がはじまりました.

 画像は1991年5月に信濃川上で購入した片道乗車券です.補片による発券でしたが,券面右下の「信濃川上駅発行」の左側に「○ム」の表示があることから,簡易委託化後のものと思われます.しかし,この「○ム」表記は券面へ印刷されたものではなく,黒インクのハンコで補充したものです.この「○ム」は黒色ですが,発券当日に押印(補充)された日付印は青色のスタンプです.また,この補片は「平成」が印刷済となっていることから,1989年以降に印刷したことは間違いありません.それに元々は「○ム」表記がない,ということは,簡易委託化したと思われる時期が1989年から1991年の間と予想できます.なお,同じ日に信濃川上駅で購入した常備券にもこの「○ム」の押印があったので当サイトに掲載しました.

 ちなみにこの乗車券ですが,エラー箇所があります.有効日数で,信濃川上から小淵沢・中央東線・新宿・三河島を経由して常磐線土浦までの片道営業距離は作者が計算したところ287.2キロになるため,「発売日共3日間有効」が正当と思われます.なお,信濃川上から東京都区内まで(小淵沢経由)でもすでに200kmを超えます.(2009年5月22日記述,2013年9月2日加筆修正)




水戸線 羽黒駅発行 1989年5月

「○委」表記の補片 

 平成1年,つまり1989年に購入した水戸線羽黒からの乗車券です.近距離(101km未満)ですが,補片による発券となったのはたまたま930円区間の常備券(当時は硬券だったはずです)を切らしていたためかもしれませんが,憶測の域を出ません.

 昭和から平成に変わって半年も経っていない時期のためか,券面の「昭和」の部分に二重取り消し線を引いて「平成」の印が押してあります.また,券面右下に「○委」表記が見えます.「○ム」と同じ効力を持っているものと思われますが,なぜ「○委」となっているのかは分かりかねます.

 経由欄は空欄ですが,「宍戸」(あるいは「笠間」?)等の経由を記入すべきと思われます.現在は水戸線内も完全に東京近郊区間に含まれたため,「羽黒〜土浦」であれば(東京近郊区間を外れた経路を指定しない限り,)乗車経路に関係なく最短距離で運賃計算をするルールになっていますが,当時はこの区間の場合,経路指定が必要だったと思われます.(2008年11月25日記述,2013年9月2日加筆修正)




京王電鉄 分倍河原駅発行 2010年11月

京王電鉄分倍河原駅発行の補片によるJR長距離乗車券

 JR東日本南武線,京王電鉄京王線の分倍河原駅は京王電鉄が駅を管理しており,JR職員は配置されていません.JRの近距離乗車券類については自動券売機で対応していますが,長距離の乗車券については京王電鉄の定期券売り場(出札窓口)で発売していました.

 片道乗車券はJRの補片を,往復乗車券はJRの補往で発行するようです.JRの出補については設備の有無を含め,未確認です.

 ただし,JRの乗車券については「当日から有効」ではないものや,当駅以外が発駅のもの,経路が複雑なものについては発券を断られるようですし,恐らくですが連絡乗車券(通過連絡含む)の発券も不可と思われます(未確認).学割,障害者割等の割引乗車券についても発券可能かは未確認です.

 右の画像は分倍河原から豊橋までの片道普通乗車券です.経由は(略記ですが)南武線(立川)・中央本線(神田・東京)・東海道新幹線です.この経由については常備印があったため,経由欄にそのゴム印が押されています.

 発行箇所は社線窓口である「○社」分倍河原駅となっています.入鋏印は京王とJRの両改札口間にある有人改札で,ここも京王の職員が改札を行います.「京王」とも「JR東日本」とも社名の入らない入鋏印でした.

京王電鉄 分倍河原駅発行 2010年11月

 右の画像は豊橋までの片道乗車券を発券してもらった際に発行をお願いした領収書です.右上のNo.は領収書番号で,但し書きの右下の手書きNo.は補片の券番を書き入れたものです.発行は「○社 分倍河原駅」となっています.

 実は当日,最初に発行された領収書は「○社」表記のない「分倍河原駅発行」となっていました.JRの乗車券購入の場合も「京王電鉄の」分倍河原駅が発行した領収書になるものと思っていましたが,作者が当駅の改札口へ向かっていたところ,出札窓口職員が事務室から出て来て,「すみません,さきほど発行した領収書は誤りでしたので,回収して再発行させて下さい」と申し出てきました.

 それに応じて回収,再発行されたのが右の領収書で,発行箇所には「○社」の入ったゴム印のものに変更されました.このように,領収書については「京王電鉄の」分倍河原駅が発行したものか,「JRから委託を受けている社線としての分倍河原駅」が発行したものかを区別しているようです.(2011年4月4日記述)




伊豆箱根鉄道駿豆線 伊豆仁田駅発行 2013年8月

伊豆箱根鉄道伊豆仁田駅発行の補片(JR連絡乗車券) 

 駿豆線伊豆仁田駅は社員が配置された有人駅で,自動券売機の他,出札もありますが,駿豆線の有人駅では唯一,出札の発券端末が未設置となっているため,自動券売機で発売していない区間については補充券で対応しています.

 画像の豊橋までの区間も自動券売機では非対応のため,補片で発券となりました.但し,出札係員は改札業務等,他の業務にも就かねばならないため,列車の発着時刻前後等には発券を断られるか,発券可能であっても時間がかかることを考慮して発売をお願いする必要がありそうです.

 経由欄の「1301」は接続駅である三島駅のコードのようですが,詳細は分かりかねます.(2013年9月2日記述)




東海交通事業 鉄道部発行 2013年11月

東海交通事業鉄道部発行の補片(JR連絡乗車券) 

 東海交通事業(以下,TKJと表記)城北線の途中駅である小田井駅の至近(小田井駅高架下西約50m)に,TKJ鉄道部があり,乗車券類の購入が可能です.このことについてはTKJ城北線のwebサイト(2013年12月24日閲覧)にも掲載されています.

 右画像の乗車券は小田井からJR東海道本線の尾張一宮までの片道乗車券(枇杷島経由)です.TKJ自社の補片で発券されました.興味深い点は,鉄道会社名に「(株)」が付いていることや,発行箇所が「鉄道部」となっている点です.この発行箇所についてはいわゆる印刷済みとなった常備でもいい気もしますが,補充式です.

 ひょっとすると,枇杷島駅出札にも機械(マルス端末)故障時等での発券に対応できるよう,画像と同じ補片が設備されている可能性もあります.その場合は憶測ですが発行欄に「枇杷島駅」という補充のゴム印が押されるのかもしれません.なお,枇杷島駅はJR線もTKJ城北線も同じラッチ内で乗り継ぎ可能な構造となっていますが,JR東海管轄の駅です.しかし,出札(みどりの窓口)はTKJに委託されています.

 なお,TKJのサイトにはJR連絡の連絡運輸範囲も掲載されています.それによると,
●枇杷島駅経由
  東海道線 豊橋〜大垣間
  武豊線  大府〜武豊間
  高山線  岐阜〜美濃太田間
  関西線  名古屋〜四日市間
●勝川駅経由
  中央線  名古屋〜中津川間
  太多線  多治見〜美濃太田間

 となっています.(2013年12月24日記述)




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