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硬券乗車券

(2009年1月4日作成,2014年8月1日最終更新)

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小海線 信濃川上駅発行 1991年5月

硬券から軟券への切り替わり時期に購入した乗車券2種

 1991年5月にJR東日本小海線信濃川上駅で購入した常備の乗車券2種です.画像上部は200円区間,下部は560円区間ですが,上のものは硬券,下のものは軟券です.

 この頃はちょうどJR東日本の常備乗車券類が,硬券から軟券に切り替わる時期にあったようで,硬券の口座落ちしたものから順に軟券に切替えていったようです.

 上の硬券の書体が国鉄時代からの伝統的な書体であるのに対し,下の軟券は「ワープロ」的な,現在の日常で目にする,ある意味「見慣れた」書体になっています.JR線のこの「常備軟券乗車券」なるものをはじめて目にしたときは,ぺらぺらの安っぽい紙,チープ感を助長するミシン目,それになんといっても地紋の明るいピンク色が「安っぽさ」を演出しており,愕然としたのを覚えています.

 ちなみに硬券の近距離券は大きさはB型でしたが,B型の軟券ではさすがに小さくて強度上?問題があるためか,大きさはA型です.

 いずれの券も日付はダッチングで刻印されています.このダッチングもJR線上からほぼ消滅して久しいですが,硬券の「硬さ」では問題にならなかったダッチングマシンでの刻印が,軟券では紙が弱くて負けてしまい,くしゃくしゃになってしまいます.そこで,当時の信濃川上駅では軟券へのダッチングは券の下側にほぼ同じ大きさの厚紙をあてがってからダッチングマシンに通していました.

 この時期は硬券から軟券に切り替わり「過渡期」と言えると思いますが,いずれの券にも「○ム」表示がゴム印で補充されています.当サイトの補片の項でも記述しましたが,信濃川上駅をはじめとする小海線のいくつかの駅で駅員配置駅から簡易委託駅へ移行した際の過渡期の券とも言えかと思います.

 硬券の方は「□東」表記の右側と,最下部の「信濃川上駅発行」とある左側に,いずれも黒インクの「○ム」印が補充されていますが,軟券の方は最下部への補充のみで,しかも青色のインクを使用している等,違いが見られる点が興味深いです.(2009年1月4日記述,2012年12月4日加筆修正)
 




水戸線 福原駅発行 上から,1989年1月,1990年6月,
1991年6月,1993年3月

硬券,軟券,そしてPOS券への変遷

 水戸線福原駅から土浦ゆきの乗車券類を4種類並べてみました.上から1989年1月,1990年6月,1991年6月,1993年3月に購入したものです.

 上の2枚は硬券でB型サイズの券となっています.上から2番目の券は1989年4月に消費税(税率3%)導入による値上げが実施された後の券で,20円(約2.56%)分,値上がりしています.

 上から3番目がA型の軟券乗車券です.それまでの硬券では上部の右側に印字されていた「○ム」表記が,左の「□東」の右脇に移動しています.A型になった関係からか,それまで裏面に表記されていた「矢印の1駅ゆき」(硬券では「表面矢印の1駅ゆき」になっていた)や,「発売当日限り有効」「下車前途無効」「○簡 福原駅発行」が表面に移動して,裏面は通し番号のみとなりました.

 日付はダッチングによる刻印でしたが,ゴム印の汎用スタンプになってしまいました.また,複雑な形状をしていた改札鋏は硬券では問題なく切り落とせていましたが,軟券では改札鋏の歯の通りが悪いためか,うまく切り落とせずに紙がぐしゃっと潰れただけになっているのが痛々しいです.

 一番下はいわゆるコンピュータが導入され,POS端末による発券となった乗車券(POS券)です.すでに常備券については全券種が廃止されていたものと思われます.福原から800円区間は矢印式で各方面全駅が記入されたものでしたが,POS券となって経由を記入した単駅指定による乗車券となった他,改札鋏との相性は抜群だったようで,入鋏跡は鮮明に残っています.

 この後,福原駅にはまったく訪問していないが,水色地紋のPOS券になり,改札鋏はスタンプに切り替わっているものと思われる.(ここまで2009年1月4日記述,2012年12月4日加筆修正)
 

2010年1月 水戸線 福原駅発行

 2010年1月に17年ぶりに福原駅に訪れてみました.駅前の商店が閉店したりして多少変化はありましたが,駅南側に広がる田んぼなどは特に変化がないような感じがしました.

 2010年現在も簡易委託で出札業務は行われており,POS端末による乗車券が購入できました.当ページの「硬券乗車券」から話題が逸れますが,前掲の緑地紋時代のPOS券と比較するといくつかの異なる点があります.

 まず,消費税が3%から5%へアップしたことにより,20円運賃が値上がりしました.経由の「常磐」は「常磐線」に変わり,発行は「福原駅403」から「福原403」に変化しています.(2010年3月15日記述,2012年12月4日加筆修正)




松本電鉄 上高地線 新島々駅発行 2008年8月

松本電鉄新島々からのJR連絡乗車券 〜名古屋ゆき〜

 松本電鉄上高地線の終点,新島々駅出札では鉄道線の他,バス路線についても硬券の乗車券類が購入可能となっています.さらにJR線の連絡運輸範囲の一部については完全常備の連絡硬券乗車券が設備されていました.

 2008年12月現在,新島々からJR線への完全常備連絡乗車券の硬券口座は,「東京都区内ゆき」,「名古屋ゆき」,「塩尻ゆき」,「長野ゆき」が設備されていました.画像はそのうちの「名古屋ゆき」です.A型の硬券で,経由欄は「松本.千種」となっています.

 この券面内の表記について,作者には1点疑問がありました.この乗車券区間の営業キロを通算すると,新島々〜松本14.4km,松本〜名古屋188.1kmで合計202.5kmとなります.このため,行先は「名古屋」単駅ではなく,「名古屋市内」になるのではないかということです.

 この乗車券の有効期間は「発売日共3日間有効」とあることから,有効日数に関しては通算の営業キロ数から算出していることは明らかですが,都区市内制度についてはJRの規則を準用しないのか疑問でした.(2009年1月4日記述)

 追記:2009年1月に名古屋駅で名古屋から新島々までの連絡乗車券をマルス端末で発券してもらったところ,「名古屋⇒新島々」となっており,都区市内制度の「名古屋市内」ではなく,名古屋の「単駅指定」であったことから,「社線とJR線との連絡運輸の場合,都区市内制度が適用される営業距離は,JR線のみの営業キロに基づく」という裏付けが一つ取れました.(2009年1月27日記述,2012年12月4日加筆修正)




大井川鐵道 井川線 奥泉駅発行 2012年11月

大井川鐵道奥泉から名古屋ゆき連絡乗車券

 前掲の新島々〜名古屋間同様,トータルの営業距離は200キロを超えているものの,名古屋「単駅」の行き先となった硬券乗車券が大井川鐵道でも発売されていました.

 大井川鐵道井川線の奥泉駅は直営の有人駅で,JR連絡の口座もいくつか収容されていました.当駅から名古屋までの営業キロは,井川線(奥泉〜千頭)が7.5キロ,大井川本線(千頭〜金谷)が39.5キロ,JR東海道本線(金谷〜名古屋)が153.1キロ,合計200.1キロとなり,ギリギリで切り上げ201キロということになります.

 このため,券面にあるように有効期間は「3日間」ですが,JR線の営業キロが201キロ未満のため,名古屋「単駅」の行き先ということになります.

 経由欄ですが,松本電鉄のそれには接続駅である「松本」が入っていますが,大井川鐵道の連絡乗車券は東海道本線の略名「東海」のみで,接続駅(金谷)は入っていません.(2012年12月4日記述)




松本電鉄 上高地線 新島々駅発行 2008年11月

松本電鉄新島々からのJR連絡乗車券
〜塩尻ゆき〜

 2008年11月現在,新島々からJR線への完全常備連絡硬券乗車券のうち,もっとも距離の短いのがこの「塩尻ゆき」でした.近距離(100km以下)ですがB型硬券ではなく,これもA型となっており,見栄えが大変良いと感じます.

 ところで,営業キロは松本電鉄区間の新島々〜松本間が14.4km,JR線区間の松本〜塩尻間が13.3kmとほとんど変わらりませんが,運賃910円の内訳は,松本電鉄680円+JR230円となっており,両社で約3倍もの開きがあります.(2009年1月4日記述,2012年12月4日加筆修正)




松本電鉄 上高地線 波田駅発行 2008年4月

松本電鉄波田からのJR連絡乗車券
〜東京都区内ゆき〜

 2008年12月現在,松本電鉄波田駅からJR線への完全常備連絡硬券乗車券の口座は,画像の「東京都区内ゆき」が唯一となってしまいました.

 波田からJR線への連絡運輸範囲は松本から100km以内の各駅(実際は完全無人駅までの乗車券は発売しないようです)と,東京都区内のみという寂しい状況となっており,100km以内についてはすべて券売機で購入が可能になっているため,硬券(常備券)の設備はありませんでした.なお,小児券については券売機では対応していないため,出札窓口において補充券(補片)による発売となっているようです.

 画像の券面をみると,経由欄は「松本.岡谷.三鷹」となっており,「岡谷.三鷹」については中央本線小野から都区内ゆきの乗車券と経由表示が同じです.

 この乗車券の裏面ですが,「□区」(「区」の文字を□で囲んだ記号)の表示に工夫というか,苦心の跡が見られます.コンピュータの普及しまくった現代において,このようなデザインを目にすることができることは嬉しいことだと感じます.(2009年1月4日記述,2012年12月4日加筆修正)




アルピコ交通 上高地線 新島々駅発行 2014年10月

アルピコ交通新島々から東京都区内ゆき連絡乗車券

 松本電鉄は2011年に「アルピコ交通」として再スタートしましたが,上高地線一部駅に設備されていた常備券類については引き続き「松本電鉄」発行のものがそのまま使われていたようです.しかし,2014年4月の消費増税に伴う運賃改定を機に,硬券乗車券類は新券に切り替わるとともに一部口座も整理されたようです.

 画像は新島々から東京都区内までの新券です.上高地線,JR線運賃はそれぞれ700円,4,000円で計4,700円です.旧来の券と異なるのは運賃だけではありません.

 かつて新島々から都区内までの乗車券は3日間有効でしたが,篠ノ井線松本から中央東線東京都区内まで,まるまる「大都市近郊区間」に含まれることになったため,「発売当日限り有効 下車前途無効」となっており,極めて斬新な印象を受けます.

 また,券面の「(松本電鉄)」表記がなくなり,代わって裏面に「(アルピコ交通)」と印刷されています.

 裏面のほぼ中央には表面とまったく同じフォントで「東京都区内ゆき」が印刷されており,これも印象的です.

 前掲の2008年に購入した波多から東京都区内ゆきの裏面等にあった「東京都区内各駅(中略)下車前途無効」の文言はありません.もはや都区内各駅であろうと,それ以外の経路上であろうと,「途中下車」が不可となったため,この文言はなくなり,代わって集札係員の視認性を高めるため?か,「東京都区内ゆき」の大きな文字が印刷されたのかもしれません.(2014年10月21日記述)




北近畿タンゴ鉄道 宮津線 久美浜駅発行 2008年1月

北近畿タンゴ鉄道の自社線内乗車券

 2008年1月現在でも北近畿タンゴ鉄道の有人駅のうち,マルス端末未設置駅には相当の口座数を有した硬券,軟券が設備されている駅が多く,日本屈指の常備券の宝庫となっています.

 右の画像は久美浜から最安の160円区間までの片道乗車券(いわゆる金片券)です.地色は緑色となっており,国鉄,JRの硬券乗車券とはかなり印象が異なります.(2009年3月5日記述,2012年12月4日加筆修正)




北近畿タンゴ鉄道 宮津線 網野駅発行 2008年1月

北近畿タンゴ鉄道のJR線連絡乗車券(近距離)

 北近畿タンゴ鉄道の硬券連絡乗車券の場合,JR線区間がいわゆる「近距離」となる連絡乗車券は赤色の地紋になるようです.

 右画像の券は宮津線網野駅から自社線(宮津線)で豊岡駅を経由し,JR山陰本線の180円区間(6キロまでのため,豊岡の次駅の国府または玄武洞)までの片道乗車券です.

 通算営業キロは宮津線の28.1kmと,JR線6.0km分の34.1kmとなるため,有効期間は1日です.そのためか,JR各社の常備券と同様の赤地紋の乗車券となっており,前掲の自社線内完結の片道乗車券と地紋色は区別されているようです.

 それにしても,かなり薄汚れた券です.恐らく網野から国府や玄武洞まで行くような旅客はほとんどいないものと思われます.このような小駅までのものも常備しているところが,「常備券の宝庫」,北近畿タンゴ鉄道ならではと言えるかもしれません.(2009年3月5日記述,2012年12月4日加筆修正)




北近畿タンゴ鉄道 宮津線 久美浜駅発行 2008年1月

北近畿タンゴ鉄道のJR線連絡乗車券(遠距離)

 北近畿タンゴ鉄道では,JR線区間がいわゆる「遠距離」となる連絡乗車券の場合,青色の地紋になるようです.

 右画像の券は宮津線久美浜駅から自社線(宮津線)で豊岡駅を経由し,JR山陰本線〜福知山線を経由して大阪市方面へ向かう連絡乗車券です.

 JR線の豊岡から新大阪まで,100キロから200キロ以内の距離(177.9キロ)であることから,いわゆる「都区市内制度」は発生しないため,単駅指定(単駅群)の発売になります.そのため,豊岡から福知山線を経由した161〜180キロ区間(2,940円)の最遠駅である「伊丹」「新大阪」そして「芦屋」が印字されています.なお,小児断線より右は「芦屋」だけが印字されています.

 通算の営業キロは200kmに満たないため,有効期間は2日間となり,乗車券の地色はJRの遠距離常備乗車券と同様,青地紋となっています.

 なお,画像の乗車券には「姫路列車区」の検札印が押されています.特急「はまかぜ」号は「特定の列車による運賃・料金計算の特例」を受けており,和田山以遠と尼崎以遠の各駅相互間を途中下車しないで「はまかぜ号」で直通乗車する場合は,福知山線経由で計算できます.このため,この乗車券で例えば豊岡から大阪まで特急「はまかぜ」に乗車することが可能です.作者がこの乗車券を使って豊岡〜大阪まで特急「はまかぜ4号」に乗車した際に検札で押されたものです.(2009年3月5日記述,2012年12月4日加筆修正)




岳南鉄道 吉原本町駅発行 2009年4月

2種の岳南鉄道「吉原本町駅発行」東京山手線内ゆき

 静岡県の吉原〜岳南江尾間9.2kmを営業する岳南鉄道では,2010年3月現在,常備券類はすべて硬券です.それらの中にはJRとの連絡乗車券の口座もあります.

 右の画像の上部は岳南鉄道の吉原から2駅目にある「吉原本町から東京山手線内ゆき」の片道乗車券です.発行は発駅である吉原本町駅になっています.

 画像下部は「吉原から東京山手線内」ゆきの乗車券です.東海道本線吉原駅には橋上駅舎部分のJR東海の窓口・改札のほかに,駅西北側の岳南鉄道のりば(改札)にもJR東海の改札口があり,岳南鉄道のきっぷうりばではJR線の乗車券も発売しています.

 ややこしいことに,岳南鉄道吉原駅の管理は吉原本町が行っているようで,岳南鉄道吉原駅のきっぷには「吉原本町駅発行」と印刷されています.また,岳南鉄道吉原駅窓口におけるJR線の乗車券販売は,JRから岳南鉄道に委託されているため,JR線内で発着が完結している乗車券であっても,券面最上部に「(岳南鉄道)」と入り,発行駅も岳南鉄道の途中駅である吉原本町となっていることなどから,一見,岳南鉄道線〜JR線の連絡乗車券のように見えてしまいます.

 2枚の乗車券それぞれの裏面(画像右側)ですが,上の吉原本町からのものは山手線内の駅名標の記号を「○山」と表示しています.しかし,下の吉原からのものは□山と表示し,文言も異なっています.また,券の紙そのものの色合いもかなり異なり,吉原本町からのものは印刷がかすれぎみであまり鮮明ではありません.恐らくですが,それぞれの券の印刷時期も含め,印刷所も異なるようです.

 なお,2010年現在,JR線内で完結する常備硬券乗車券を日常的に販売しているのは岳南鉄道吉原駅の出札窓口のみと思われます.(2010年3月15日記述)




北近畿タンゴ鉄道 峰山駅発行 2009年6月

横浜市内・川崎・鶴見線内ゆき硬券乗車券

 北近畿タンゴ鉄道には行先(着駅)が「横浜市内 川崎・鶴見線内」と印刷された常備硬券のある駅がいくつかあります.JRのマルス端末券で横浜市内までの乗車券を購入すると,「□浜(「浜」という白抜き文字を黒い四角で囲ったもの) 横浜市内」と印刷された券となってしまい,「川崎・鶴見線内」の文言は省略されてしまいます.

 このような着駅表示となった常備券があるのは北近畿タンゴ鉄道だけで,JR線,各社線でも恐らく他にないものと思います.この「横浜市内 川崎・鶴見線内ゆき」乗車券は2009年現在,峰山駅と野田川駅で口座を確認しています(網野駅,久美浜駅にはありませんでした,但し補充券による発券はしてもらえます).(2010年3月16日記述)




大井川鐵道 駿河徳山駅発行 2012年11月

新横浜ゆき硬券乗車券

 大井川鐵道駿河徳山駅には「新横浜ゆき」の完全常備硬券乗車券がありました.前掲の峰山駅の「横浜市内」のような「都区市内制度」の行き先とならないのは,横浜駅までのJR線区間(金谷〜横浜間)が201キロ以上ないためです.

 しかし,有効日数は「3日間」であり,駿河徳山からのトータルのキロ数は200キロを超えます.このように,3日間有効でありながら都区市内制度の行き先とならない例は,当ページでも紹介した松本電鉄新島々から名古屋ゆきや,同じ大井川鐵道の奥泉から名古屋ゆきなどの例があります.

 この乗車券で興味深いのは,着駅が「横浜」ではなく,「新横浜」という点です.これは大井川鐵道の連絡運輸区域がJR東海会社線に限られているため,「横浜ゆき」という行き先では発売できないためのようです.

 しかし,この乗車券で小田原以遠在来線経由で横浜駅,または小田原以遠新幹線〜新横浜(横浜線)経由で横浜駅まで(新横浜〜東神奈川間での途中下車は不可)行くことは可能です(旅客営業規則157条(選択乗車)).同様に小田原以遠在来線〜横浜(横浜線)で新横浜まで行くことも可能ですが,横浜や横浜線内(東神奈川を含む)では途中下車できません.

 この乗車券の発売に際して,出札窓口では「新横浜までは新幹線で行きますか?」と確認されました.確かに券面には「新幹線経由」とあるため,(静岡以東において)在来線経由では不可のようにも読めますが,いわゆる幹在同一視により新幹線,在来線いずれも選択乗車できます.

 しかし,あくまでJR東海の路線のみを経由する「新幹線経由」の乗車券を発売するわけですから,出札職員が新幹線経由で向かうことを確認するのは当然と言えるかもしれません.同様の確認は岳南鉄道の新幹線経由の連絡乗車券購入でも受けたことがあります.

 蛇足ですが,駿河徳山駅の当乗車券がセットされた券箱には「新横浜」ではなく,「横浜」という札が付いていました.

 ところで,大井川鐵道のJR連絡乗車券のうち,東京ゆきは「東京都区内ゆき」となります(例えば当ページの家山から東京都区内ゆき等).これは金谷〜東京間の営業キロが200キロを超えるためです.

 金谷駅は「東京までは200キロ超え,横浜までは200キロ以下」という絶妙?な位置にあるため,東京までは「東京都区内ゆき」,横浜までは単駅指定の行き先となります.東海道本線のこのような駅は六合〜菊川間の4駅のみです.なお,藤枝は東京まで200キロ以下(197.0キロ)のため,「東京山手線内ゆき」となり,掛川は横浜まで200キロ超え(203.0キロ)のため,「横浜市内ゆき」になります.(2012年12月5日記述)




明知鉄道 岩村駅発行 2010年6月

明知鉄道岩村から岐阜ゆき乗車券

 明知鉄道明知線は恵那駅でJR東海中央本線と接続しており,JRとの連絡乗車券が発売されています.途中駅の岩村駅には数種類のJR連絡乗車券類の硬券が設備されていますが,その中でもっとも長距離の券が右の岐阜ゆきの片道乗車券です.明知鉄道沿線であれば,大都市の名古屋ゆきがあれば事足りるような気がしますが,明知鉄道は全線に亘って岐阜県内を走っており,県庁所在都市・岐阜駅までの需要はかなり高いようです.

 このきっぷの営業キロですが,明知鉄道が25.1キロ,JR中央本線が68.3キロ,東海道本線が30.3キロで合計123.7キロとなり,有効期間は2日間となります.このような連絡乗車券とせず,恵那で区切って購入すると,JR線部分も100キロ以下のため,有効日数は当日のみです.

 有効日数が2日間のため,途中下車も可能です.画像の券は名古屋駅で途中下車し,下車印を押されています.このように,途中下車して買い物等に立ち寄れるメリットがある,と書きたいところですが,実は岩村から名古屋,名古屋から岐阜と区切って買った方が安くなります.

 この場合の運賃合計は,岩村〜恵那が470円,恵那〜名古屋が1,110円,名古屋〜岐阜が450円で2,030円になり,通しで買うより60円安くなります.さらに,恵那も岐阜もIC乗車券「TOICA」のエリア内です.この区間の多治見〜岐阜間をTOICA等のIC乗車券で乗車する場合,名古屋回りでも美濃太田回りでも実際の乗車経路にかかわらず,安いほうの経路の運賃,つまり,美濃太田回りで計算します.ですから,岩村から恵那までのきっぷで明知鉄道に乗り,恵那からはIC乗車券で乗れば,途中下車しない場合,岐阜までの運賃は美濃太田回りの1,450円です.明知鉄道との合計は1,920円で,画像の券より170円も安くなります.

 趣味的には大変に秀逸な長距離常備硬券乗車券なのですが,実際はかなり損な運賃計算がされているきっぷです.なお,明知鉄道の終点,明智駅にも「枇杷島経由・岐阜ゆき」の常備硬券がありますが,こちらはエラー券となっており,これもまた秀逸です.(2010年3月16日記述,2013年9月2日加筆修正)




御殿場線 松田駅発行 2010年

JR東海御殿場線松田駅常備の小田急電鉄乗車券

 当サイトの,硬券料金券のページでご紹介した小田急電鉄・特急「あさぎり号」硬券特急券とも画像や内容が一部ダブるのですが,御殿場線松田駅北口の出札窓口では,特急「あさぎり号」の上り列車(新宿方面)の特急券やグリーン券,乗車券の硬券による発売が行われています.(松田駅南口の出札窓口については作者はまったくの未確認です.)

 上りの「特急「あさぎり号」の小田急小田原線内停車駅は,本厚木,町田,新宿(終点)の3駅です(2012年3月16日までの停車駅).右の画像はそれら各駅までの硬券乗車券です.いずれも「からゆき」の一般式でした.松田駅では「あさぎり号」の特急券(グリーン券含む)を同時購入する場合に限り,これら3駅までの乗車券を発売しています.小田急線の乗車券の発売は「特急券と同時に購入」が条件らしく,硬券乗車券のみが買いたいというような趣味発券には応じていないようです.

 松田駅では「あさぎり号」停車駅以外の小田急線内各駅までの乗車券は発売しません(できません).例えば,松田から登戸まで行くような場合は,町田(や本厚木)までの乗車券及び特急券類を購入し,着駅精算を案内されるようです.

 なお,松田駅(新松田駅ではない)を発駅とし,小田急線経由で新宿からJR線への連絡乗車券についても松田駅の出札窓口では発券は行わない(らしい),という記述をweb上で見かけました.作者は松田駅窓口で新宿接続の連絡乗車券を求めたことはありませんし,詳細はまったく不明です.憶測に過ぎませんが,このことと,右の画像の乗車券の発駅が松田ではなく,「新松田」になっていることは関係があるのかもしれません.(2010年12月14日記述)

 以上の記述は2012年3月のダイヤ改正以前の状況です.2012年3月17日のダイヤ改正により,特急「あさぎり」号の小田急線内における途中停車駅は本厚木,相模大野,新百合ヶ丘になりました.そのため,松田駅では「新松田から新百合ヶ丘ゆき」等の硬券乗車券が新たに設備されました.(2012年3月18日加筆修正,9月26日加筆修正,12月7日加筆修正)




御殿場線 松田駅発行 2012年12月

松田から新百合ヶ丘ゆき硬券乗車券

 2012年3月改正で特急「あさぎり」号の使用車両や終点(沼津までの運転が御殿場止まりとなった)が変わったほか,前項で記述しましたが小田急線内の途中停車駅が一部変更になりました.

 3月改正後の途中停車駅は本厚木,相模大野,新百合ヶ丘です(上り列車の停車順).このため,常備券も町田が廃札となり,新たに相模大野と新百合ヶ丘ゆき乗車券と特急券が設備されました.なお,使用車両の変更(小田急60000形)によりグリーン車がなくなったため,常備のグリーン車特急券も廃札となっています.

 画像はJR東海松田駅発行の新松田から新百合ヶ丘ゆき乗車券です.5文字に及ぶ行き先が印刷された秀逸な硬券です.(2012年12月7日記述)




信楽高原鐵道信楽線 信楽駅発行 2011年1月

信楽高原鐵道信楽駅から米原ゆき硬券乗車券2種

 信楽高原鐵道信楽線の終点,信楽駅では自社線内の乗車券類の他,貴生川接続の連絡乗車券も発売していました.連絡運輸範囲は,JR西日本管内の一部の他,同じ貴生川接続の近江鉄道線の一部駅についても発売していました.

 右の画像は「信楽から米原ゆき」の常備硬券連絡乗車券ですが,出札窓口には着駅は同じ「米原」でも,経由が異なるものがありました.上は「貴生川.草津経由」となっており,JR草津線,JR東海道本線経由ですが,下は単に「貴生川経由」とだけ印刷されており,運賃は140円安くなっています.下の方の乗車券は貴生川から近江鉄道本線経由になります.このように,着駅が同じでありながら経由が異なる連絡硬券乗車券を設備している駅というのは大変に珍しいものと思います.

 ちなみに,JR東日本冠着駅では経由が異なるものの,着駅が同じ「東京都区内」となった常備軟券乗車券があり,当サイトでも紹介しました.冠着駅常備の「東京都区内ゆき」乗車券はいずれも自社線(JR東日本管内)のみで完結する経由でしたが,こちらの信楽駅発のものは連絡乗車券で,しかもJR西日本と近江鉄道という全く異なる会社を経由する秀逸な券となっています.

 下の近江鉄道本線経由の経由欄ですが,「貴生川経由」だけで果たして良いのか疑問です.例えば下の乗車券を使用中,本来の経由から外れてJR草津線〜東海道本線で米原駅へ向かったような場合に東海道本線草津〜米原間で車内検札に遭遇したとして,この券を見た車掌が「これは近江鉄道経由のものです」と見抜けるのか甚だ疑問です.なお,東海道本線の「新快速」ではこの区間での車内検札は割りと頻繁に行われている印象がありますのでなおさらです.かといって,車内検札の車掌が「近江鉄道本線経由」であることを指摘したとして,容易に区変可能なのかも疑問です.

 信楽駅には自動券売機も備え付けられており,券売機でJR及び近江鉄道線への連絡乗車券も購入可能ですが,2011年1月に確認した限り,米原ゆきに関してはJR線経由のボタンしかありませんでした(小児は米原ゆきボタンは両経由ともありませんでした).列車本数等から考えれば米原駅まではJR線経由の方が便利な気がしますが,運賃は近江鉄道線経由の方が安くなります.(2011年2月16日記述,2月17日加筆修正)




津軽鉄道線 金木駅発行 2009年3月

津軽鉄道金木駅からJR鰺ヶ沢・川部ゆき硬券連絡乗車券

 津軽鉄道金木駅で購入したJR連絡の硬券乗車券です.いわゆる両矢式となっていますが,券面を見るとJRとの接続駅や社線・JR線の運賃内訳もなく,あたかも鰺ヶ沢・川部両駅ともに津軽鉄道線内の駅に見えてしまうような様式です.

 社線・JR線運賃の内訳がないばかりか,券面の「830円」には「運賃変更」のゴム印が押されており,内訳どころか合計金額すらも分からない状態です.

 実際の運賃は,津軽鉄道線(社線)が530円,JR線が400円の計930円です.なお,金木駅のこの他のJR連絡乗車券については,青森ゆきと弘前ゆきが一般式(いわゆる「からゆき」式),その他の近距離券は両矢式になっているようです.(2011年3月21日記述)




三岐線 近鉄富田駅発行(上)・西藤原駅発行(下) 2011年8月

三岐鉄道硬券乗車券

 右画像上は近鉄富田駅の出札窓口で購入した三岐鉄道三岐線の片道乗車券です.B型で青色地紋した.

 下は三岐線の終点,西藤原駅で購入した三岐鉄道〜近鉄の連絡乗車券・近鉄名古屋ゆき片道乗車券です.三岐線と近鉄線は一部で連絡運輸を行っており,常備硬券も一部区間に口座がありました.連絡券は発売当日限りの有効ですが,A型で地紋色は明るい黄色でした.

 運賃1,040円の内訳は三岐線が500円(営業キロ26.6キロ),近鉄名古屋線が540円(営業キロ31.6キロ)です.両社の営業キロを勘案しても,両社間でそれほど運賃に差はありません.(2011年10月2日記述)




信楽線 信楽駅発行 2011年9月(上)・1月(下)

信楽鐵道からJR西日本硬券連絡乗車券

 第3セクターの信楽高原鐵道信楽駅に常備されているJR西日本線への長距離(2日間以上有効)片道乗車券2種です.画像上の「大阪ゆき」ですが,営業キロ数は信楽線が14.7キロ,JR線が86.4キロの計101.1キロでほぼギリギリ101キロ以上の「2日間有効」券になります.101キロの運賃はJR幹線内完結でも1,890円ですから,画像の券の「3セクとJR連絡」でも差額10円の1,900円でOKと考えると相当おトクなきっぷです.

 画像下は天王寺ゆきの片道乗車券で,大阪ゆきと異なり,経由に「大阪.環状」が追加されています.大阪〜天王寺間(大阪環状線)は天満経由(外回り),福島経由(内回り)どちらでも経路は選択可で,戻らない限り途中下車も可能です(旅客営業規則69条).

 なお,信楽駅〜大阪駅まで鉄道で移動するとかなり大回りです.地図上で両駅間の直線距離を測ると55キロほどしかありません.果たして「相当おトクな」きっぷなのかは考えようによっては難しいです.(2011年10月2日記述)




弘南鉄道弘南線 平賀駅発行 2012年2月

弘南鉄道平賀駅から青森ゆき硬券連絡乗車券

 弘南線の途中駅,平賀の出札には硬券の連絡乗車券がありました.完全常備式は「青森ゆき」がありました.弘南鉄道の運賃値上げがあったようで,「980円」に「運賃変更」のゴム印が押してあるのが残念な点です.運賃変更印だけの常備券は正式な発売額が不明です.実際の運賃は弘南鉄道360円,JR線650円の計1,010円でした.(2012年3月18日記述)




大井川鐵道大井川本線 家山駅発行(上)・
千頭駅発行(中)・新金谷駅発行(下)・
2009年

大井川鐵道のJR連絡硬券乗車券3種

 大井川鐵道の一部の駅には硬券連絡乗車券がかなり残っていました.右画像の一番上は大井川本線の途中駅,家山から東京都区内までの長距離連絡乗車券です.経由欄には「新幹線」とあります.大井川鐵道の連絡運輸相手がJR東海のため,熱海以東の「在来線」(JR東日本管轄)経由ではないことを示すものと思われます.このような経由表記は東海道本線吉原駅を連絡駅とする岳南鉄道にも見られます.この券の裏面には「東京都区内各駅下車前途無効」の表記があります.

 右画像中段は大井川本線の終点・千頭駅から豊橋ゆきの完全常備券です.本サイトでも紹介した家山から豊橋までの乗車券は準常備式のもの(最下段名古屋)がありましたが,家山〜豊橋間は営業キロが100キロ以下のため,有効当日限りでした.しかし,千頭からだと金谷まで39.5km,金谷から豊橋まで80.7kmで合計120.2キロとなり,有効期間は2日です.経由は「東海」,即ち東海道本線経由で,新幹線とはなっていません.金谷〜豊橋間にJR東日本区間は入らないため,「東海」経由という表記で問題ないわけです.乗車券サイズは上部の「都区内ゆき」と同じA型,地紋は緑色の券になっています.着駅「豊橋」となっている完全常備券は極めて少なく,貴重な存在です.

 右画像下段の券は大井川本線新金谷から静岡ゆきの券です.当日限り有効で,サイズはB型,地紋はピンク色となっており,上・中段の長距離券とはデザインが異なっています.(2012年4月9日記述)




天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線 三ヶ日駅発行 2013年7月

天竜浜名湖鉄道の豊橋ゆき完全常備券

 天竜浜名湖鉄道三ヶ日駅で発売されていた豊橋ゆき完全常備連絡乗車券です.前述のように豊橋ゆきの完全常備券は現存数が少なく,貴重です.発売当日限り有効の短距離区間の券ですが,A型です.経由欄には「新所原 経由」とあります.天竜浜名湖鉄道はJR線との連絡駅が2駅(掛川駅・新所原駅)あるため,この情報は重要です.

 三ヶ日駅には自動券売機も設置されており,JR連絡乗車券も購入可能ですが,出札窓口で「硬券が欲しいのですが」と申し出たところ,手売りで発売してもらえました.(2013年7月28日記述)




天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線 三ヶ日駅発行 2013年8月

天竜浜名湖鉄道三ヶ日から清水ゆき完全常備券

 天竜浜名湖鉄道三ヶ日駅発行の清水ゆき(新所原経由)硬券乗車券です.総キロ数は三ヶ日〜新所原間の天竜浜名湖鉄道線内が12.1キロ,新所原〜清水間のJR東海道本線が113.4キロ,計125.5キロで有効期間は2日間です.そのため,途中下車が可能であり,画像の券では静岡駅で途中下車をしています.

 作者がweb上で情報を渉猟した限りでは,天竜浜名湖鉄道線にいくつかある常備券発売駅でも2日間有効の長距離口座を常備している駅はあまりないようで,少なくとも三ヶ日駅発行のこの「清水ゆき」口座以外,知りません.

 需要の点から言えば「三ヶ日から静岡ゆき(経由:新所原)」の口座があってもいいかとも思われます.しかし,JR線区間の新所原〜静岡間の営業キロは102.2キロで,新所原〜清水間(113.4キロ)と同じ「幹線101キロから120キロまで」の運賃帯となり,三ヶ日から新所原経由で静岡までであっても,清水までであっても運賃は同額のため,三ヶ日駅で静岡まで(新所原経由)の発売請求があった場合,画像の「清水ゆき」で代用している可能性があります.

 なお,三ヶ日から静岡までは新所原経由より掛川経由(天竜二俣経由)の方が営業キロは短くなります(新所原経由が114.3キロ,掛川経由(天竜二俣経由)が104.7キロ).しかし,天竜浜名湖鉄道線利用(天竜二俣経由)の場合,三ヶ日から掛川までの所要時間が約2時間もかかること等から需要はほとんどためか,三ヶ日駅には掛川経由(天竜二俣経由)の連絡常備券口座は全くないようです.

 もう一つ,この常備券で興味深い点は,「新所原〜清水間の営業キロが113.4キロならば,同じ幹線120キロ以下運賃帯の「興津ゆき」(新所原〜興津間の営業キロは118.1キロ)として発売してもいいのではないか?」という点です.しかし,天竜浜名湖線からJR線連絡運輸範囲の東海道本線内の東限駅は清水となっているため,「三ヶ日から興津ゆき」という乗車券はそもそも発売不可です.

 細かいことですが,三ヶ日から興津まで行く場合(新所原経由),連絡運輸範囲最遠の「清水まで」を買って精算(清水〜興津間の幹線4.7キロ180円を別払い)するより,三ヶ日から新所原までで乗車券を一旦区切り,新所原で新たに興津までの乗車券を別途買った方が安いという結果になります.

 このように,たった1枚の連絡乗車券にも連絡運輸の奥深い世界が詰まっています.(2013年9月2日記述)




伊勢鉄道伊勢線 鈴鹿駅発行 2010年5月

伊勢鉄道鈴鹿から名古屋ゆき完全常備券

 伊勢鉄道伊勢線鈴鹿駅は高架駅ですが,1階に旅行センター(出札)があり,硬券の乗車券,特急券等を発売しています.伊勢線はJR線と連絡運輸を行っており,連絡乗車券や連絡特急券も一部の口座は硬券で設備されていました.

 右画像の乗車券は名古屋ゆきのもので,恐らく鈴鹿駅に常備されている片道乗車券では最遠の行き先と思われます.営業キロ数は伊勢線(鈴鹿〜河原田)が3.8キロ,JR関西本線(河原田〜名古屋)が44.1キロの計47.9キロです.

 この券の最大の特徴は小児断線がなく,大人専用券ということです.当ページでここまで紹介したいくつかの硬券乗車券はすべてに小児断線が入っており,断線が入ったレイアウトに見慣れたせいもあってやや違和感があります.

 鈴鹿から名古屋までの硬券乗車券の小児専用券はないようです.ないのであれば,小児断線入りのものを設備しておけばいいような気がします.

 なお,常備券のない連絡乗車券の着駅分については補充券(出補)で対応するようです.(2014年8月1日記述)




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