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弘南鉄道 平賀駅発行 2012年2月
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弘南鉄道のJR連絡準常備式片道乗車券・最下段「東能代」
青森県の弘南鉄道弘南線平賀駅にはJR連絡の準常備式乗車券がありました.右画像の券は「い」券で,最下段は奥羽本線東能代駅です.「運賃変更」印が押してあります.2012年2月現在の東能代までの運賃は1,980円(弘南鉄道360円+JR東日本1,620円)です.片道運賃1,980円,というと,感覚的に「101キロ以上で2日間有効なのでは?」と思ってしまいます.平賀から東能代まで,営業キロは弘南線が7.5キロ,JR線が91.7キロで計99.2キロ,僅かに101キロに届きません.券面にあるように,有効「当」日で間違いありません.
平賀駅には他に最下段が五能線の木造駅となっていた「は」券もあったのですが,作者が訪問した2012年にはすでに口座落ちしていました.「は」があった,ということは,恐らくかつては「ろ」もあったはずです.「ろ」は奥羽本線青森方面へのものだったと思われます.
硬券で準常備様式の民鉄からJRへの連絡乗車券はその数を劇的に減らしています.2012年3月現在で鉄道会社別に羅列すると,画像の弘南鉄道の他,アルピコ交通(旧松本電鉄,長野県),岳南鉄道,大井川鐵道(以上,静岡県),近江鉄道(滋賀県),紀州鉄道(和歌山県),北近畿タンゴ鉄道(京都府・兵庫県)だけではないでしょうか.(2010年3月3日記述)
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