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お得なきっぷの買い方ガイド 〜商品券,ギフト券による購入

(2010年1月28日作成,2014年7月30日最終更新)

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JCBギフトカード

ギフト券による乗車券類購入

 一部の旅行会社では,自社発行のギフト券(旅行券)類の他に,クレジット会社のギフト券(ギフトカードとも言いますが,ここでは名称を「ギフト券」としてまとめました)でJR等の乗車券類が購入できる店があります.

 使える券種が限られているほか,後述しますが,お釣りが出なかったり,変更・払戻しに大きな制限がかかっていたりしてあまり使いやすいとは言えませんが,例えばギフト券類を金券ショップで購入し,それで乗車券類を購入することにより,いくらかの節約にはなります.

 右の画像はクレジットカード会社のJCBが発行しているJCBギフトカードです.金券ショップでは額面の1.5〜1%引き程度で売っていることが多いようです.

 作者の知る限り,クレジットカード会社系のギフト券による買い物で「お釣り」が出る店は知りません.それだけに,画像の「5,000円」券はかなり使い勝手が悪いです.もし,金券ショップで1,000円も5,000円も同じ割引率で売っていれば,1,000円券を買う方が明らかに得策です.これは「オレンジカードによるお得な買い方」の1,000円券と3,000円券の場合の考えとまったく逆になります.

 なお,JRの「みどりの窓口」ではこれらクレジットカード会社のギフト券は(その会社の「クレジットカード」が使える窓口であっても)まったく使えません.ギフト券が使える旅行会社でも,ギフト券によるJR乗車券類の購入には「手数料」を上乗せする店もあるようですし,使える券種が限られている場合もありますので,無手数料かどうか,またどの券種で購入できるのかを購入前に問い合わせた方が無難です.(2010年1月28日記述,2012年10月15日加筆修正)




名鉄観光発行 2009年5月

ギフト券で購入したJR乗車券

 名古屋鉄道系の「名鉄観光」では一部クレジットカード会社のギフト券でJR乗車券類が無手数料で購入できます(2010年1月現在).右の画像は名鉄観光某支店で購入したJR乗車券です.同店に設置されているマルス端末で発券されたもので,用紙はプリカット紙を使っているため,右端に券の通し番号(と思われる)が入ったものになります.

 乗車券自体は現金購入した時と何ら変わらないものが発券されますが,引渡し前に店側で「○商制・払い戻しは発行窓口のみでお取り扱いいたします.」という印が押されます(名鉄観光某支店の場合).原則,払い戻し(及び乗車変更)はこの印にあるように,「発行窓口のみ」でしか扱ってくれない制限がかかることになります.

 この制限は「原則」なので,大きな災害等が発生して不通になり,目的地まで到着できなかった場合などにはJR窓口で払戻し等の対応をしてくれることはありますが,クレジットカードによる乗車券類購入による制限(C制)と同じく,購入に際してカード会社等の手数料などが発生する関係からか,購入者側にも発行者側にもいろいろな制限がかかってしまいます.このことはギフト券(やクレジットカード)で乗車券類を購入,使用する際に無視できない大いに不便な点と言えます.(2010年1月28日記述,2012年10月15日加筆修正)




名鉄観光発行 2009年12月

ギフト券でJR乗車券類を購入した際の領収書

 右の画像は名鉄観光某支店でJR乗車券類を購入した際の領収書です.合計6,740円のうち,6,000円分をギフト券で,残り740円を現金で支払いました.ギフト券による購入ではお釣りはでません.購入の際には1,000円未満の支払いは現金で行ったため,内訳にもその旨が記載されています.(2010年1月28日記述,2012年10月15日加筆修正)




名鉄観光発行 2009年4月

「釣銭」が出ないギフト券による購入

 右の画像は名鉄観光某支店でJR乗車券類を9,990円分購入した際の領収書です.この時の支払いにはJCBギフトカードを使っていますが,手元に5,000円券があったため,それを2枚使用しました.支払った額としては10,000円ですが,ギフト券では釣銭(この場合,10円)は出ません.

 領収書の発行をお願いしたところ,支払いの内訳には「その他(JCBギフトカード)」とだけ印刷されていました.なお,購入の際には「釣銭はでない」ことを了承してギフト券で購入しています.額面5,000円のギフト券の使い勝手の悪さが感じられる場面でした.(2010年1月28日記述,2012年10月15日加筆修正)




名鉄観光発行 2009年12月

「商制」乗車券類の払い戻し

 ギフト券で購入した「商制」がかかっている乗車券類は,乗車変更や払い戻しに大きな制限があります.この項では実際の払い戻し例を記述します.右の「新幹線自由席特急券」は名鉄観光でギフト券により購入した「商制」のかかった券ですが,使用当日,米原から18:54発の新幹線「ひかり528号」に乗車する予定でした.

 「ひかり528号」が発車する直前に米原駅の自動改札を通ったものの,僅差で「ひかり528号」には間に合いませんでした.次の新幹線は19:28発「こだま682号」なのですが,この「こだま」の名古屋到着は19:56になり,米原から在来線(東海道本線)19:08発の「新快速」に乗れば名古屋到着は20:11で,名古屋への到着時間差は15分でほとんど変わりません.そのために1,680円の新幹線自由席特急券を使うのはばからしいと思い,新幹線改札で駅員に乗り遅れた旨を申し出て払い戻しの手続きをお願いしたところ,「誤入鋏」の扱いで払い戻し手続き対応処理をしてくれました.

 このきっぷ(新幹線自由席特急券)自体は自動改札で磁気的にも入鋏の扱いを行っていますが,それは(磁気的に)戻せないので,券面に払戻し申請があったことと,その月日,改札穴(右端)付近に「誤入鋏」の入った駅名印を押し,処理者の三文判も右下隅に押して戻されました.

三菱UFJニコスギフトカード

 後日,この券を購入した名鉄観光へ行き,払戻しをお願いしたところ,次のような内容で払戻しを受けました.

1,680円(原券)-210円(払戻し手数料)=1,470円
うち,1,000円をギフト券,470円を現金.

 戻ってきたギフト券は右の画像のもので,「三菱UFJニコスギフトカード」でした.「名鉄観光サービス株式会社」の印刷が入っていますが,「三菱UFJニコスギフトカード」の取り扱い加盟全店で使用が可能です.

 「乗車券を買ったときに使ったのはJCBギフトカードで,JCBならユニクロで使えたのに・・・(2010年1月現在,ユニクロではJCBギフトカードのみ使用可).」などと言ってはいけません.払戻し方法等に制限がかかっているから「商制」なのです.

 なお,払戻しの手続きをしてもらうのに,10分ほどかかりました.作者が払戻し申請した券が一度自動改札を通っているからではなく,「商制」で1,000円分のギフトカードを発行するのにかなりの手間がかかるためのようです.

 とにかく,ギフト券での乗車券類購入は制限がキツいです.金券ショップの割引率が良いか(2012年現在,1〜1.5%割引程度の販売であり,2007年頃より割引率は悪くなった),よほどギフト券をもらってしまって手元にダブついているという(ありえないような)ことでもない限り,JRの乗車券類はJRの「みどりの窓口」等で現金かクレジットカードで買った方が良いと感じます.

 ところで,現金やクレジットカードとギフト券ではどこが大きく違うのかと言うと,「商制」がかかること以外では「ギフト券は洗濯してしまったら紙くず同然になってしまう」ことだと思う.

 現在の日本の紙幣(日本銀行券)は家庭の洗濯機で水洗いしてもダメージはほとんど受けません.シミなどはつくかもしれませんが,乾燥させれば信用して使えるものと思われます.店側で受け取りを拒否されても,恐らく銀行へ持っていけば両替してくれるはずです.クレジットカードも洗濯くらいなら恐らく平気でしょう.しかし,ギフト券は洗濯したらグシャグシャになります.そして洗濯によってポケットの中で「溶けた」ギフト券はもはや支払い時に受け取ってはもらえないでしょう.

 ギフト券を発行しているクレジットカード会社,例えばJCBやVISA,三菱UFJニコス等が倒産してギフト券が即紙屑になることはまず考えられません.となると,ギフト券の大敵は「洗濯」だろうと作者は思います.(2010年1月28日記述,2012年10月15日加筆修正)




JR東日本 びゅう商品券

制限がほぼない「びゅう商品券」

 JR東日本の商品券「びゅう商品券」はJR東日本・北海道の駅窓口(一部の簡易委託駅等では不可)や「びゅうプラザ」,提携ホテル,提携家電量販店などで使える商品券ですが,少なくとも作者が2009年4月に購入した際には乗車券類に「商制」の制限はかからず,現金で購入するのとまったく同様に発券され,使用できました.

 「商制」がかからないので,前述のような払戻しの際には(恐らく)現金で戻ってきますし,購入箇所でしか払戻し等ができない,といった制限がかからずに購入ができます.

 これほど便利な商品券なのだから,JR東日本やJR北海道管内在住者は積極的に金券ショップで購入して使えばいいと思われますが,金券ショップに「びゅう商品券」が並んでいることはまずありません.これほどまでに使い勝手がいいため,金券ショップ側が「びゅう商品券」を仕入れたとしても,新幹線回数券等の「商品」買い入れに使ってしまうからです.

 そんなこともあり,この商品券は,もしも誰かからいただいた時に(鉄道マニアとしては)「すばらしい贈り物をいただいた」と感謝し,ざくざく使っていくのが賢明です.

東海道本線 藤沢駅発行 2009年4月

 右の領収書は2009年4月に東海道本線藤沢駅で「びゅう商品券」を使って乗車券類を購入した際の領収書です.領収書にはどこにも「びゅう商品券」あるいは「ギフト券」とは記載されておらず,現金で購入した場合と同じものが発行されました.また,この時はお釣りが出ます,と言われ,14,000円分の「びゅう商品券」を出して現金で560円のお釣りを受け取っています.

 このように,「びゅう商品券」ではお釣りも出していましたが,2014年現在では換金目的でお釣りをもらうことを防ぐ観点からか,おつりが1,000円未満の場合は出しませんといった対応を取っているようです.(2010年1月28日記述,2014年7月30日加筆修正)




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