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左上・右 2010年8月 竜王駅発行,左下 2010年8月 甲府駅発行
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中央線料金回数券
2009年10月1日からJR東日本八王子支社では新たに「中央線料金回数券」という特企券を発売しました.区間(券種)は以下の通りです(2010年8月現在).
錦糸町・東京〜新宿<->立川・八王子
錦糸町・東京〜新宿<->大月
錦糸町・東京〜新宿<->甲府・竜王
立川・八王子<->甲府・竜王
右の画像左上は「中央線料金回数券」の「錦糸町・東京〜新宿<->甲府・竜王」です.有効期間は発売から1ヶ月で,特急の自由席特急券に相当する「料金券」ですから,別途乗車券類が必要です.
前述のように,「あずさ回数券」では自由席用の設定がなくなり,「かいじきっぷ」もなくなりました.しかし,東京(・錦糸町)〜甲府(・竜王)間で特に近距離利用における自由席用特企券の需要がある,と判断されたようで,2009年から期間限定のいわゆる「社会実験」的要素を含ませた「特急料金回数券」を一部区間で発売し,一定需要があったことから発売期間限定を外し,2009年10月より通年発売開始となりました.「あずさ回数券」は年末年始,GW,盆期間は使用期間から外れますが,「中央線料金回数券」は通年利用可です(2010年8月現在).
この特企券は料金券のみのため,別途乗車券類が必要です.甲府駅近くの某金券ショップでは甲府〜新宿間を繋ぐ「分割購入」の回数券が売られていました.甲府〜新宿の普通乗車券(運賃)は2,210円ですが,画像のように塩山と八王子で分割して購入すると,合計1,890円となり,320円もお得になります.区間を分割することでトータルの運賃が安くなることは当サイトの別ページ「乗車券の分割購入」でも紹介しています.
なお,画像にある「中央線料金回数券」と「回数券」の4枚セットで2,700円で販売されていました.甲府・竜王〜東京都区内の「あずさ回数券」の金券ショップバラ売り価格(1枚)の相場が2,800円程度のため,100円安いことになります.
注意点として,「あずさ回数券」は「東京都区内」まで(から)有効なのに対して,画像の回数券バラ売りでは新宿まで(から)しか有効ではないことです.例えば甲府から新宿ゆきの特急に乗り,さらに東京駅までJR線で行った場合,別途190円が必要となりますので,その場合は画像の「セット」と「あずさ回数券」の差額に注意する必要があります.このように,「あずさ回数券」が「東京都区内」の範囲を網羅しているメリットは前々項で述べました.
「中央線料金回数券」ですが,「みどりの窓口」での販売は行っていないようで,指定席券売機での発売のみになっています.そのため,券面に「竜王駅MV」とあります.MV端末はいわゆる「指定席券売機」のことです.画像左側はいずれも「MV端末」で購入したきっぷで,印字の黒色が鮮やかな熱転写式印字となっていますが,右側は「竜王駅A1発行」で,竜王駅みどりの窓口の感熱紙印字になっているため,印字が赤っぽくなっています.(2010年8月31日記述)
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