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お得なきっぷの買い方ガイド 〜えちごツーデーパス

(2011年12月2日作成,2011年12月2日最終更新)

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羽越本線 村上駅発行 2003年6月

JR東日本新潟支社の「えちごツーデーパス」

 JR東日本新潟支社が発売する「えちごワンデーパス」の姉妹版が,土休日の連続する2日間で利用できる「えちごツーデーパス」です.

 長らく土休日の連続する2日間のみ(祝日絡みの3連休でも指定した連続2日間)利用可能でしたが,2009年から年末年始,GW,夏休み期間,冬休み期間等を中心に,平日も利用可能な期間に加えられた上,エリアも大幅に拡大され,さらに使い勝手の良いトクトクきっぷ「えちごツーデーパスSP」になりました(後述).

 右画像は2003年6月に購入した「えちごツーデーパス」です.当時の発売箇所は窓口のマルス端末のみでした.

 当初のマルス端末券は券面にエリア路線図が入っていないタイプで,別途「えちごツーデーパスのご案内」スリップを渡さる等,取り扱いは「えちごワンデーパス」と同じでしたが,大きく異なる点として,「えちごワンデーパス」でのマルス端末券は当初120ミリ券で自動改札非対応でしたが,「えちごツーデーパス」は作者の知る限り85ミリ券しかなかったようで,自動改札対応でした.

 当時のエリアは「えちごワンデーパス」を更に拡大したもので,特に上越線方面は「ワンデーパス」では小千谷以北が越後中里以北となり,他に只見線大白川以西,飯山線十日町以東もエリアとなり,信越本線も「ワンデーパス」では宮内以東でしたが,「ツーデーパス」では妙高高原以北となり,越後線は全線がエリアです.

 1日あたり1,250円という格安の価格設定とエリアの広さから,作者の村上市在住時(2002年から2007年まで)には例えば二本木駅へのスイッチバック撮影や糸魚川方面(直江津以西は別途乗車券購入)への旅行などで大いに使用させてもらいました.現在(2011年)では値段は据え置きでエリアが大幅拡大された「えちごツーデーパスSP」に発展するという快挙も成し遂げています.末長く残って欲しい超お得なきっぷの一つです.(2011年12月2日記述)




信越本線 新潟駅発行 2006年1月

エリア路線図入りとなった「えちごツーデーパス」

 2005年頃からマルス発券の「えつごツーデーパス」券面にエリア路線図が入るようになりました.「ワンデーパス」の券面路線図と同様,上越新幹線のエリア区間は二重線で表記され区別されています.

 当時の「えちごツーデーパス」の難点の一つは,上越線(在来線)のエリア南端が越後中里だったのに対し,上越新幹線は長岡が南端でした.そのため,例えば村上駅から「えちごツーデーパス」と普通乗車券の組み合わせにより,在来線で東京へゆく場合には越後中里〜東京都区内の往復乗車券を別途購入すれば良いだけで節約が可能でしたが,上越新幹線の場合は長岡〜東京都区内の往復乗車券を別途購入する必要があり,上越新幹線も越後湯沢までがエリアであったならば・・・と悔やまれたものでした.

 ところが,2009年に発売された「えちごツーデーパスSP」ではこの願いが通じた?のか,上越新幹線エリア南端が越後湯沢まで拡大されました.村上から東京まで週末に往復するような場合はお得です.

 乗車券分で比較すると,以下のようになります(新幹線特急券等は含まず).

「えちごツーデーパス」+「長岡〜東京都区内往復」=2,500+9,240=11,740円
「えちごツーデーパスSP」+「越後湯沢〜東京山手線内往復」=2,500+6,460=8,960円
村上〜東京都区内往復=12,600円

 「えちごツーデーパス」利用でも村上〜東京都区内往復であれば860円お得ではありましたが,「えちごツーデーパスSP」では3,640円もお得です.(2011年12月2日記述)




信越本線 新津駅発行 2011年11月

エリア大幅拡大となった「えちごツーデーパスSP」

 2009年に「えちごツーデーパス」のエリアを大幅拡大し,名称も「えちごツーデーパスSP」(SPはスペシャルの意と思われる)となりました.この名称は2010年度も使われましたが,2011年度からは拡大エリアはそのままで再び名称を「えちごツーデーパス」に戻しました.

 右画像は名称が「えちごツーデーパス」に戻った後にマルス券です.この項のタイトルと画像が一致しませんがご了承下さい.

 上越線の南部でエリア拡大が顕著です.新幹線の長岡〜越後湯沢間のエリア組み込みと北越急行全線のエリア組み込みが特筆されます.

 券面路線図ですが,新幹線の二重線が相対的に幅が狭まり,新潟駅のみ,なぜか饅頭型に近い四角形で囲まれた表記になっています.

 ところで,ツーデーパスの「ツーデー」は「Two Day」のことと思われます.2日間,と複数のため,「Two Days」(えちごツーデーズパス)としてもいい気がしますが,日本人の感覚からするとどうでもいいことですし,「ツーデーパス」の方が言いやすいかと思います.(2011年12月2日記述)




羽越本線 村上駅 2004年1月

「えちごツーデーパス」利用時に予想されるトラブル

 「えちごワンデーパス」のページで紹介した磐越西線日出谷駅の張り紙とも関連するのですが,「えちごツーデーパス」利用に関して予想されるトラブルについてです.右写真は羽越本線村上駅にあった「お知らせ」の掲示です.

 掲示には,「『えちごワンデーパス』及び『えちごツーデーパス』をご利用いただく際,無人駅からご乗車される場合や駅の窓口営業時間外よりご利用される場合は,事前に発売箇所の窓口営業時間内で購入くださいますようお願いいたします.事前に購入されず,無人駅等から発売箇所まできっぷを持たずにご乗車された場合は,ご乗車いただいた区間の運賃を精算した後に,「えちごワンデーパス」「えちごツーデーパス」を購入していただくことになりますのでご了承ください.」とあります.

 村上駅の場合,主に村上以北の「ツーデーパス」エリア(府屋〜間島)から村上ゆき普通列車(=ディーゼルカー)で村上まで来た旅客が,村上で普通列車(電車)または特急「いなほ」に乗り換える際に,「府屋から来たが,(窓口営業時間外で)窓口は閉まっていた,きっぷは何も持っていないが,今,ここ(村上駅)で『えちごツーデーパス』を買うから,売って欲しい」,「桑川から乗ってきたが,無人駅で切符は買えないから,今ここで『えちごツーデーパス』を売って欲しい」といったような旅客に対し,一旦は府屋〜村上間や桑川〜村上間の普通運賃分を収受し,改めて「えちごツーデーパス」等を発券します,というパターンに対応した案内なのであろう.

 無人駅等の利用者は冬季の待合室暖房も絶たれ,乗車券や指定券購入,さらに「トクトクきっぷ」の購入でも不便を強いられ,前述のような利用法で村上駅へ来ても「ここまでの分は普通運賃を精算して下さい」では怒り心頭といったところだろう.そういった旅客とのトラブルが発生したことは想像に難くない.

 ただし,ルール上はこの掲示にあるとおり,トクトクきっぷ類は利用(乗車)より事前に購入しなければならないので注意が必要である.(2011年12月2日記述)




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