|
2010年9月 豊橋駅発行
|
JR名古屋⇔豊橋カルテットきっぷ
JR東海と名鉄との熾烈な旅客獲得競争区間である豊橋〜名古屋間には往復タイプの「名古屋往復きっぷ」「豊橋往復きっぷ」の他に,4回分がまとまった回数券タイプの「JR名古屋⇔豊橋カルテットきっぷ」(以下,カルテットきっぷと略記)という商品が発売されています(2013年9月現在).
当サイトでは往復タイプのうち,土休日に使える「名古屋往復きっぷ」を紹介しました.往復タイプは平日用が1,800円,土休日用が1,500円でしたが,回数券タイプの「カルテットきっぷ」は4枚で3,400円(1枚あたり850円)です.有効期限は発売から1ヶ月間です.
「カルテットきっぷ」はすでに紹介した「名古屋往復きっぷ」と効力がほぼ同様であるため,メリットやデメリットもほぼ同様と言えます.良い点はまず価格の安さです.画像の券では豊橋から「名古屋市内」の駅である大曽根まで使いましたが,普通運賃で1,280円の距離ですから,3割程度もお得です.また,次の項で紹介しますが,「往復・カルテットきっぷ専用新幹線変更券」も安く,新幹線に気軽に乗れます.
一方,欠点は「乗越精算不可」ということです.乗り越した場合には,「乗車駅から下車駅までの所定の運賃・料金をお支払い下さい.その際,当該きっぷは使用券片あたりの金額を払いもどします」とのことです(JTB時刻表,2011年4月号より).例えば豊橋から京都まで新幹線で行くような場合,「カルテットきっぷ」と「カルテットきっぷ専用新幹線変更券」と,さらに例えば名古屋から京都までの新幹線回数券を組み合わせて行く,ということができません(京都駅新幹線改札で,豊橋〜京都間の普通運賃とカルテットきっぷ1枚あたり(=850円)との差額,及び,新幹線自由席特急料金と,「カルテットきっぷ専用新幹線変更券」との差額を精算しなければならない).
但しこのような場合,名古屋駅でカルテットきっぷ等で一旦下車し,改めて新幹線回数券等で乗り継いで行けば問題はありません.(2011年5月22日記述,2013年9月23日加筆修正)
|