ユニチカ豊橋事業所跡だが,塀よりさらに高い位置まで遮蔽用の柵がされ,解体作業だけにしてはただならぬオーラを放っていた.それもそのはず,この土地は太平洋戦争後,豊橋市から無償で提供を受けたものだったが,積水ハウスへ2015年に63億円で売却した後に,豊橋市議会で土地を市に返還する必要があったのではないかと議論になり,2016年5月に市がこれまでの経緯を説明した.それによると,1951年,企業誘致を進めていた豊橋市が,ユニチカの前身の会社に無償で提供したもので,当時の契約に「使用計画を放棄した部分は市に返還する」と定めていたことから,この土地は豊橋市に返還する必要があったのではないかと市議会で議論になった,ということも理由らしい.(2017年7月3日記述)
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