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高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡 豊橋鉄道渥美線

(2012年9月8日「高師駅」として一部作成,2017年10月13日最終更新)

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豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡 2013年5月22日 Nikon D200 Ai Nikkor 24mm F2S

 南栄〜高師間(正確には高師駅構内)で渥美線から東側へ分岐する側線のような跡があるが,これはユニチカ豊橋事業所への引込線跡である.引込線は本線並走部分のレールを残してあり,留置車両等が停められるようになっている.写真には引込み線上に逸走止めが写っている.写真奥が新豊橋方になる.(2013年6月3日記述,2017年10月13日加筆修正)



豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡 2013年5月22日 Nikon D200 Ai Nikkor 24mm F2S

 引込み線レール残存末端部分は現在の本線用架線柱が建ち,そこに車止標識が掲げられている.写真奥が新豊橋方.(2013年6月3日記述)



豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡〜南栄駅 2013年5月22日 Nikon D200 Ai Nikkor 24mm F2S

 前掲の引込み線跡の車止め付近をゆく新豊橋ゆき電車.左の信号機は高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡の場内信号機だが,下り列車に対する場内信号は1つ(1線)だけ(改札から遠い方ののりば)にしかない.一方,高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡の上り出発信号は2つ(2線・ホームの両のりば)という施設になっている.このため,前述したような車両取替え運用は下り列車(三河田原ゆき)に対しては行えないため,必ず上り(新豊橋ゆき)で行われている.(2013年6月3日記述)



豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡〜南栄駅 2013年5月22日 Nikon D200 Ai Nikkor 24mm F2S

 前掲の引込み線車止め付近からさらに新豊橋方へ行くと4kmポストが立っている.新豊橋〜高師間の営業キロは4.3キロのため,この付近は高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡から約300mほど新豊橋寄りに戻った地点だが,ユニチカ豊橋事業所への引込み線はこの付近から右手へと離れていく線形をしていた.現在,引込み線跡の敷地の大部分は高師緑地(豊橋市が管理)となっている.(2013年6月3日記述)



豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡近隣高師緑地内 2013年5月22日 Nikon D200 Ai Nikkor 24mm F2S

 高師緑地には主にクロマツが植栽されており,馬場もある.(2013年6月3日記述)



豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡近隣高師緑地内 2013年7月31日 Nikon D200 Ai Nikkor 24mm F2S

 高師緑地内のクロマツやアカマツには戦時中に航空機燃料として松ヤニが採取された傷跡が残っている.つまり,樹齢としては60年をはるかに超えているこなる.鉛直方向の直線に対し,丹念に魚骨状の平行な筋が彫り刻まれている様子が今もしっかり残っていた.(2013年9月7日記述)



豊橋鉄道渥美線 南栄駅〜高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡 2013年7月31日 Nikon D200 Ai Nikkor 24mm F2S

 高師緑地内のマツ類のほとんどに松ヤニ採取跡が残っており,むしろ採取跡のない樹を探すのが困難なほどである.戦時中に切り刻まれた歴史の樹木を横目に渥美線1800系が通り過ぎる.(2013年9月7日記述)



豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡近隣高師緑地内 2013年5月22日 Nikon D200 Ai Nikkor 24mm F2S

 高師緑地の案内板.北が右(新豊橋方が右)になる.地図上に書き加えた丸囲み数字だが,「1」が南栄3号踏切付近でユニチカ専用線の分岐地点,「2」が本線並走から東側へカーブを開始する地点で,「3」にかけて曲線になっている歩道は専用線軌道をそのまま歩道化したものである(後述).「3」で県道407号伊古部南栄線を渡り,おおよそ「4」の位置がユニチカ豊橋事業所の工場敷地入口付近になる.(2013年6月3日記述)



豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡 2013年5月22日 Nikon D200 Ai Nikkor 24mm F2S

 前掲案内板の「2」から「3」にかけてのカーブした引込線形跡.写真奥がユニチカ豊橋事業所敷地になる.(2013年6月3日記述)



豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡 2013年5月22日 Nikon D200 Ai Nikkor 24mm F2S

 専用線跡の盛土部分だが,確かにバラストっぽいものが多い気がする.(2013年6月3日記述)



豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡 2013年5月22日 Nikon D200 Ai Nikkor 24mm F2S

 高師緑地から県道407号伊古部南栄線を渡る「3」地点.道路の向こうに残置されたレールが写っている.(2013年6月3日記述)



豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡 2013年5月22日 Nikon D200 Ai Nikkor 24mm F2S

 ユニチカ事業所側から高師緑地を見た構図.渥美線本線部分では留置線として残る線路があり,高師緑地内はカーブした線形が歩道として使われ,県道からユニチカ事業所側はレールそのものが使われずに残っているのだ.(2013年6月3日記述)



豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡 2013年5月22日 Nikon D200 Ai Nikkor 24mm F2S

 県道脇からユニチカ事業所側を見た構図.レール付近はアスファルト舗装化されたとは言え,専用線がそのまま残存.貨物が往来していた情景が如実に浮かぶ.(2013年6月3日記述)



豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡 2013年5月22日 Nikon D200 Ai Nikkor 24mm F2S

 専用線脇の柵の下に「ユニチカ」と縦書きされた敷地境界杭が残る.写真奥がユニチカ事業所敷地になる.(2013年6月3日記述)



豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡 2013年5月22日 Nikon D200 Ai Nikkor 24mm F2S

 片側が切通しとなり,土留工もそのまま残っていた.架線柱とビームも残っている.(2013年6月3日記述)



豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡 2013年5月22日 Nikon D200 Ai Nikkor 24mm F2S

 ユニチカ事業所敷地入口付近から振り返った専用線(写真奥が高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡方).左に踏切の残骸もあった.(2013年6月3日記述)



豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡 2013年5月22日 Nikon D200 Ai Nikkor 24mm F2S

 踏切器具箱も残置されており,「ユニチカ3号踏切」とある.(2013年6月3日記述)



豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡 2013年5月22日 Nikon D200 Ai Nikkor 24mm F2S

 ユニチカ豊橋事業所敷地への入口部分.厳重に施錠されていた.なお,現在当事業所での生産主要製品は不織布(土木・ルーフィング用シート),バイオ事業(ハナビラタケ)らしい(ユニチカCSR事業所報告,参考URL:http://www.unitika.co.jp/csr/office.html).(2013年6月3日記述)



豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡 2013年5月22日 Nikon D200 Ai Nikkor 24mm F2S

 柵越しに見たユニチカ豊橋事業所内部.敷地内にも線路が残り,積み込み施設らしき建物もある.(2013年6月3日記述)



豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡 2016年11月13日 Nikon D200 AF-S DX ED 18-70mm F3.5-4.5G

 高師緑地から見たユニチカ引込線跡.線路が残存していた部分に柵がされ,立入禁止の表示がされた.(2017年7月3日記述)



豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡 2016年11月13日 Nikon D200 AF-S DX ED 18-70mm F3.5-4.5G

 線路を撤去する工事等は行われていない.(株)鴻池組設置の立入禁止看板が脇に立つ.(2017年7月3日記述)



豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡 2016年11月13日 Nikon D200 AF-S DX ED 18-70mm F3.5-4.5G

 門扉越に見た線路跡.この引込線跡は当ページで前述したように,ユニチカの敷地なのだろう.しかし,引込線廃止後は自由に使える通路になっていたが,あくまで私有地としての主張を通すために柵を設けた,という感じになっていた.(2017年7月3日記述)



豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡 2016年11月13日 Nikon D200 AF-S DX ED 18-70mm F3.5-4.5G

 ユニチカ豊橋事業所跡側から見た引込線跡.架線柱などはそのままだが,こちらも蛇腹状の門扉(柵)が設置されていた.(2017年7月3日記述)



豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡 2016年11月13日 Nikon D200 AF-S DX ED 18-70mm F3.5-4.5G

 ユニチカ3号踏切の電気設備?箱(このページに2013年撮影の同箱も掲載)もそのまま残されていたが,線路脇など周辺部にあった畑はすべてなくなっていた.(2017年7月3日記述)



豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡 2016年11月13日 Nikon D200 AF-S DX ED 18-70mm F3.5-4.5G

 ユニチカ豊橋事業所はすでに操業をやめていたが,敷地内への引込線跡は残っていた.写真右に当事業所の建物解体工事に関する工事看板が設置されていた(次掲).(2017年7月3日記述)



豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡 2016年11月13日 Nikon D200 AF-S DX ED 18-70mm F3.5-4.5G

 ユニチカ豊橋事業所解体工事看板.「建屋解体および環境対策工事を行っています」とのことで,発注者は積水ハウス(株)豊橋支店となっている.施工者は(株)鴻池組で,積水ハウスの関連会社である.なお,前掲の引込線跡の柵を設置したのも鴻池組である.(2017年7月3日記述)



豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡 2016年11月13日 Nikon D200 AF-S DX ED 18-70mm F3.5-4.5G

 ユニチカ事業所跡だが,建物の解体がほとんど終わっていた.引込線施設が失われる前に間近に見てみたかったものである.(2017年7月3日記述)



豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡 2016年11月13日 Nikon D200 AF-S DX ED 18-70mm F3.5-4.5G

 事業所跡地は盛土がなされ,かなり広いことが分かる.(2017年7月3日記述)



豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡 2016年11月13日 Nikon D200 AF-S DX ED 18-70mm F3.5-4.5G

 ユニチカ豊橋事業所跡だが,塀よりさらに高い位置まで遮蔽用の柵がされ,解体作業だけにしてはただならぬオーラを放っていた.それもそのはず,この土地は太平洋戦争後,豊橋市から無償で提供を受けたものだったが,積水ハウスへ2015年に63億円で売却した後に,豊橋市議会で土地を市に返還する必要があったのではないかと議論になり,2016年5月に市がこれまでの経緯を説明した.それによると,1951年,企業誘致を進めていた豊橋市が,ユニチカの前身の会社に無償で提供したもので,当時の契約に「使用計画を放棄した部分は市に返還する」と定めていたことから,この土地は豊橋市に返還する必要があったのではないかと市議会で議論になった,ということも理由らしい.(2017年7月3日記述)



豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡 2017年7月8日 Nikon D200 AF-S DX ED 18-70mm F3.5-4.5G

 高師公園より県道407号を挟んで見た引込線跡.2016年11月撮影時と特に変化はないようである.(2017年10月13日記述)



豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡 2017年7月8日 Nikon D200 AF-S DX ED 18-70mm F3.5-4.5G

 前掲写真の柵ごしに撮影.線路脇の雑草がやや繁茂しているが,レールもそのままになっていた.(2017年10月13日記述)



豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡 2017年7月8日 Nikon D200 AF-S DX ED 18-70mm F3.5-4.5G

 ユニチカ事業所の柵や門などはそのまま残っていた.(2017年10月13日記述)



豊橋鉄道渥美線 高師駅ユニチカ豊橋事業所引込線跡 2017年7月8日 Nikon D200 AF-S DX ED 18-70mm F3.5-4.5G

 事業所内に敷かれていた引込線の線路は完全に撤去され,残っていた立木もすべて伐採されており,完全な更地に変わっていた.(2017年10月13日記述)



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