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遠江横山駅〜中部天竜駅 佐久間線(未成線)

(2016年5月20日作成,2016年5月20日最終更新)

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佐久間線 遠江横山駅〜中部天竜駅 (国土地理院web site地図より・2015年11月13日閲覧)

 未成線の佐久間線遠江横山(とおとうみよこやま)駅〜中部天竜駅(飯田線)間を紹介する.この区間はトンネル,橋りょう,路盤などほとんど何も着手されておらず,未成線跡はほぼ皆無といって良い状態である.途中駅も2駅程度を計画していたようだが,その位置も名称も詳細は不明であるため,当ページでは便宜的に遠江横山〜中部天竜の区間でひとまとめにした.(2016年5月20日記述)



佐久間線 遠江横山駅〜中部天竜駅 (昭文社「マップル全日本道路地図」(1988年版)より)

 前述のように,この区間はほぼ何も着手されておらず,計画線形もよく分からないのだが,なぜか1988年発行の「マップル全日本道路地図」(昭文社)の該当箇所ページを見ると秋葉ダムの堰堤付近まで佐久間線の計画線として描かれている.これによると,「11」の遠江横山駅から北北東に向かって「12」地点でトンネルに入り,「13」地点で天竜川右岸へ飛び出している.ここで計画線は切れるが,恐らくすぐに天竜川を渡り,秋葉ダムの左岸側(東側)をトンネルでぶち抜く線形を計画していたものと思われる.当ページでは「12」の箇所(横山川),天竜川右岸へ飛び出す「13」の箇所の現地の写真を紹介する.(2016年5月20日記述)



佐久間線 遠江横山駅〜中部天竜駅 2015年12月20日 Nikon D200 Ai Nikkor 24mm F2S

 地図「12」の横山川の写真.写真奥が北になる.遠江横山駅は写真左手で,佐久間線は左から右へ横山川橋りょう(仮称)で渡り,写真右手の山をトンネルでぶち抜いていたはずである.写真右手のトンネル入口付近に相当するであろう民家の方に話を伺うことができたが,土地買収や佐久間線の線形説明会といったことはまったく行われたこともなかったということであり,計画線は本当に机上だけだったようである.(2016年5月20日記述)



佐久間線 遠江横山駅〜中部天竜駅 2015年12月20日 Nikon D200 Ai Nikkor 24mm F2S

 地図上の「13」地点付近.旧国道は天竜川よりかなり高いところを通っており,果たして佐久間線のトンネル出口が国道の上部か下部か,想像もできなかったが,橋りょうの建設高さを考慮すると国道よりも下部に坑口は計画されていたものと思われる.写真奥が下流(強いて言えば天竜二俣方)になる.(2016年5月20日記述)



佐久間線 遠江横山駅〜中部天竜駅 2015年12月20日 Nikon D200 Ai Nikkor 24mm F2S

 旧国道上より,佐久間線のおおまかな橋りょう線形.その位置や高さは想像の域を脱しない.一つ言えることは,ここまでの天竜二俣(旧・遠江二俣)〜遠江横山間がそうであったように,遠江横山以北も山がちな地形で,トンネルと橋りょうの連続での建設を進めなければならなかったことである.(2016年5月20日記述)



遠鉄バス北遠本線(バス路線) 西渡駅 2011年9月8日 CASIO EX-ZR10

 ここからはオマケ画像になるが,佐久間線の「代替」バスである遠州鉄道(遠鉄バス)北遠本線の途中にある西渡(にしど)駅(停留所).ここからは「佐久間線の本流」とも言うべき飯田線佐久間駅方面へのバス路線が分岐する「要衝」であり,待合室の他,乗務員の宿泊施設や売店が併設されており,バス路線華やかし時代の遺構を見ることが出来た.水窪ゆきのバスも当バス停で時間調整のために長時間停車し,トイレ休憩も設けられていた.(2016年5月20日記述)



遠鉄バス北遠本線(バス路線) 西渡駅 2011年9月8日 CASIO EX-ZR10

 西渡バス停から発車した中部天竜駅ゆきの浜松市自主運行佐久間線のバス.天竜川に沿って飯田線中部天竜駅まで向かうバスであり,未成線・佐久間線そのものを代替したバス路線と言える.(2016年5月20日記述)



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