1429Dは東北本線の一戸駅始発(6:40発)・八戸経由鮫行き(8:19着)の普通列車で当時は5両(平日)のキハ40系を連ねて運転していた.写真は陸奥湊での行き違い風景で,左は鮫始発(8:03発)・八戸行き(8:25着)の428D.右が4129Dだが,写真の質が悪く,何両繋いでるのかもロクに分からない写真になっている.
1429DはJR発足時は50系客車で運転されており,1629レ(1988年11月当時)を名乗っていた.同じ一戸始発だったが,盛岡から一戸まで回送されており,これは回1629レの番号が与えられていた.牽引機はED75,客車両数は6両で,八戸駅の1番線に入り,ここからDE10に機関車が付け変わって鮫まで運行されていた.
1993年3月号の時刻表を見ると,前述の客レは「1429レ」に番号が変わっている.つまり,写真の「1429D」と同じ数字になるが,いつ番号が200番繰り上がったのかは不明.しかし,客車で運転されていたこの一戸〜八戸〜鮫の列車も,1993年12月改正で気動車化,盛ハヘのキハ40系5両編成となる.このため,回送区間が盛岡からではなく,八戸からになり,このサイトの小鳥谷駅の項でも述べたように,方向転換が可能な小鳥谷駅まで一旦回送され,進行方向を変えて再び回送で一戸駅まで来て客扱いをする運用になった.
以上のように,1429Dには語ることは多いものの,残念ながら写真がほとんどない.作者は1429レ時代の1993年にも八戸〜鮫間は乗っているものの,カメラすら持参しない旅行で何も記録が手元にない.八戸線のタブレットとDE10&50系客車という,垂涎ものの情景が展開していたことを考えると,悔やんでも悔やみきれない.
但し,IGR,青い森鉄道化された2008年7月現在も編成両数は3両?に減車されたようだが,「1429D」として盛ハヘ所のキハ40系運用で残っている.小鳥谷での回送折返しも健在らしい. |