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12系客車(山陰本線)

(2016年9月25日作成,2016年9月25日最終更新)

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山陰本線 423レ 1996年3月21日 Nikon F3 Ai Nikkor 35mm F1.4S 1/15s f2 RDPII・フジクロームプロビア100

 急行用,波動輸送用として設計された12系は,亜幹線クラスの通勤通学用に使う場合はドア幅が狭く感じられる.また,50系客車と異なり,デッキから車内への扉は片開きだったため,乗降に時間のかかる構造だった.それでも山陰本線ではサービス電源装備のスハフ12を連結して,真夏の猛暑時はクーラーがよく効いており,夏に関しては50系との差は歴然としていた.ピンボケで不鮮明な写真だが,ディテールをつぶさに見ると,客車としてははじめて採用された自動ドア(走行時に開けられないようになり,安全性が向上した)は,材料も腐食しにくく軽いステンレスが採用されている.また,自動巻取式の方向幕が落成当初から装備,波動輸送用ということもあって,オリジナルの幕はさまざまな行先を備えているということで,今でも伝説となっている.写真正面の白い窓部はトイレだが,落成時すでにに循環式だったという文献と,準備工事だった,というweb siteをみており,判然としない.車体幅を拡大して2903mmと車両限界ギリギリまで広げたため,客扉の手摺りが車体から突出しない構造になっている.(2016年9月25日記述)



山陰本線 米子駅 424レ 1994年8月5日 Canon FTb FD 50mm F1.4 フジ・ネオパンSS

 オハフ13-1003の妻板付近.塗装がかなり剥げて車体のサビが浮いていた.禁煙車のステッカーが貼ってあるが,当時からJR西日本の普通列車はすべてが禁煙車になっていた.12系は白帯を取って車体色が青1色になるとなんとも間が抜けた車両になってしまうから不思議だ.台車は空気バネ装備のTR217で110km/h走行が可能だった.在来客車との混結も可能,機関車に頼ることなく,12系のサービス電源のみで冷暖房が可能であり,客車用でも貨車用でも,機関車に連れてってもらえば実質日本中どこでも走れた優良児で,まさに「波動輸送,臨時列車の申し子」的オールマイティ客車だった.(2016年9月25日記述)



山陰本線 米子駅 420レ スハフ12-1012 1996年3月22日 Nikon F3 Ai Nikkor 35mm F1.4S 1/8s f8 FL-Wフィルタ使用 RDPII・フジクロームプロビア100

 デッキ寄りをロングシートにしたセミクロス改造を受けた12系1000番台・スハフ12-1012の車内.ロングシート部には吊り手が加えられ,50系然としたつ造りになっていた.写真には写っていないが,窓際席にも肘掛があるのは50系との大きな違い.(2016年9月25日記述)



山陰本線 米子駅 420レ 1996年3月22日 Nikon F3 Ai Nikkor 35mm F1.4S 2sec f2.8 FL-Wフィルタ使用 RDPII・フジクロームプロビア100

 山陰には原形の白帯車も残っていた.国鉄型車両は「ブルートレイン」に代表されるように,青い車体,青いシートにものすごいカッコよさを感じるが,このオハフ13-65の外装はボロボロだった.シート色も薄いブラウン系に交換されてしまったが,座席配置はオリジナルのフルクロスのままだった.(2016年9月25日記述)



山陰本線 鳥取駅 420レ 1996年3月22日 Nikon F3 Ai Nikkor 35mm F1.4S 1/125s f2.8 RDPII・フジクロームプロビア100

 曇った窓ガラスから外を見るために拭いたり,字を書いたりというのは冬の列車の風物詩だった.(2016年9月25日記述)



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