TOP更新情報カテゴリ路線別列車別鉄道サウンド切符リンク集岩手県の魅力当サイトについて撮影機材

料金専用補充券(料補)

(2008年10月4日作成,2012年3月18日最終更新)

補充券へ戻る

切符へ戻る


北陸本線 筒石駅発行 2008年3月

JR西日本発行の
首都圏普通グリーン事前料金券

 JR西日本筒石駅で発券していただいた首都圏の普通列車グリーン車自由席の事前料金グリーン券.乗車日の4月19日は土曜日のため,「事前購入・ホリデー料金」が適用され,上野〜土浦間は66.0kmであるから,グリーン料金は「51キロ以上」の750円である.

 券売機等で事前にグリーン券を買うと,「ホリデー」の文字が入るが,この料補にはどこにも入っていない.スペース的に見て,「記事」欄に書くのが正当かと思ったが,ネットで調べると「事由欄」に書くのが正当,という情報がある(事由欄に「○自Bグ平日」「○自Bグホリデー」と記載することになっている(旅客営業取扱基準規程第235条),とのこと).(2008年10月4日記述)

 2009年10月頃から筒石駅では「出札に設置されているPOS端末で発券できる乗車券類は原則すべてPOS端末で発券を行う」ことになったようです.このため,POS端末の突発的な故障等の事態がない限り,このような座席指定を伴わない料金券については料補による発券は原則不可となりました.なお,筒石駅をはじめとしてJR西日本管内のPOS端末ではいわゆる首都圏普通グリーン券の発券が可能です.(2010年8月8日加筆修正)




大糸線 有明駅発行 2008年10月

JR東日本発行の
首都圏普通グリーン事前料金券

 首都圏の普通列車グリーン券を大糸線有明駅で発行していただいた.窓口の担当の方は首都圏の普通グリーン券を存じていなかったため,平日と土休日で料金が違うこと,事前購入と車内購入で料金が違うということを伝えたところ,穂高駅?かどこかに電話を入れて聞いてみるので時間がかかる,とのことだった.

 当日,作者はすぐに他の用事があったので,1時間ほどしたらまたここ(有明駅窓口)に戻ります,と伝えて,再度有明の窓口へ行って受け取ったのがこの料補.窓口担当者は時刻表のピンクのページを読んだりして普通グリーン券について詳細に調べたそうで,有効期間は乗車キロ数に関係なく,「当日のみ」であること,「ホリデー」料金の区分があること等を踏まえて料補に書き入れてくださった.「新宿」も「高崎」も常備印が押されているのが趣味的にうれしい.「ホリデー」料金であることはこの券では「記事」欄に記入している.

 なお,同じJR東日本管内の某駅で発行していただいた首都圏普通列車グリーン券では,有効期間が2日間となっていたため,このサイトの切符>エラー表示のページに掲載した.




北陸本線 筒石駅発行 2008年11月

急行「きたぐに」号の実乗区間と異なる急行券・グリーン券の同時発売

 「お得なきっぷの買い方ガイド>グリーン券」の項にマルス端末で発券した同様のきっぷを載せたが,急行「きたぐに」号の上り列車で新潟から糸魚川まで乗車する際,そのうち新潟から直江津まではグリーン車に乗車する,という旅行で発券してもらった急行券とグリーン(Aグ)指定券.指定座席欄(指定1)に「きたぐに」の常備印が押されているのが趣味的に嬉しい.

 特急・急行列車のAグリーン料金,つまり「特別車両券A」は,JR東日本管内の利用と他社で料金が異なり,JR東日本管内の方が若干安くなっている(特急「成田エクスプレス」の100キロまで利用の場合を除く).そのため,例えば新潟〜糸魚川(175.1km)のグリーン車を利用するような場合には,列車がJR西日本の北陸本線区間を走るため,グリーン料金が新潟〜直江津(136.3km)と同じ区分の「200キロまで」であっても,グリーン料金は670円異なってしまう.

  同じ「200キロまで」という料金区分で670円の差額は大きいので,グリーン車には新潟から直江津までの区間に限定して乗車する旨を伝えて発券していただいたのがこの料補である.意外だったのは,画像のようにグリーン券単独での料補発券が可能なことである.

 いずれにしても,予め急行券を所持している旅客に対して,単独で急行の「グリーン指定券」は発券可能であるらしいことが分かったことは大きな収穫であった.




JR東海管内駅発行 2010年6月

特急「踊り子」号の「下田編成」グリーン車及び「修善寺編成」普通車の両跨り利用

 特急「踊り子」号には東京駅から東海道本線,伊東線,そして伊豆急行線の伊豆急下田駅まで乗り入れる通称「下田編成」と,東京駅から東海道本線,伊豆箱根鉄道駿豆線の修善寺駅まで乗り入れる通称「修善寺編成」を併結した列車が運転されています.「下田編成」は185系7連または10連で,グリーン車「サロ185形」が7連では1両,10連では2両連結されていますが,修善寺編成は185系5連のモノクラス編成となっています.

 東京〜伊豆急下田間でグリーン車を利用する場合は「下田編成」のグリーン車利用で問題はないのですが,熱海から修善寺方面へ向かう場合でグリーン車を利用する際には,東京〜熱海間で「下田編成」のグリーン車に乗り,熱海からは「修善寺編成」のハ座(普通座席車)へ移動する必要があります.

 右の画像は特急「踊り子115号」の品川から三島までの特急券ですが,品川〜熱海間は「下田編成」のグリーン車,熱海〜三島間は(「修善寺編成」の)自由席(用と思われる)の料金券(料金専用補充券)です.2010年6月現在,マルスには「下田編成」のグリーン車と,「修善寺編成」の普通車自由席を熱海を挟んで利用するための発券システムが登載されていないらしく,画像のような料補での発券とまりました.

 発券までの流れですが,JR東海管内の「みどりの窓口」で画像の区間の料金券の他,三島〜静岡間の「新幹線特定特急券」及び,当該区間を含む片道乗車券を買い求めました.窓口氏はまずマルス端末を操作するのですが,なかなか発券できず,約10分ほど経過したところで,「確認してまいります」と言って席を立ち,裏手へと行ってしまいました.他の出札担当者らと相談したところ,マルスでは発券できないことから「これから手書きのきっぷを作りますので,お時間がかかります」と言ってまた裏手へと行ってしまいました.その間,窓口の端末に戻って「指ノミ券」らしき券等を発券したりしながらようやく出来上がったのが画像の料補です.「お会計なんですが,ここの窓口では出来ないので,隣の窓口になります」と言うのですが,その時は隣の窓口には他の購入客がいたため,その購入の一切が終了するまで待ち,空いたところで残りの「新幹線特定特急券」や乗車券を発券,クレジットカードによる支払いとなりました.発券をお願いしてから会計が終わるまで,約30分もかかってしまいました.

 券面ですが,まず「事由」欄の「Bグ」は「Aグ」の誤りと思われます.また,特急列車のグリーン車を利用する場合,特急料金はシーズン(繁忙期・閑散期等)に関係なく自由席特急料金と同額(正確に言うと,通常期の料金から510円引き,ということ)になる.そのためか,この券の熱海〜三島間は席の指定がなく,どうやら「自由席に乗ってください」ということらしいのですが,その記述や事由(事由欄「5 ○自特急」への丸囲み等)が見当たりません.

 三島からは新幹線特急券も同時に買っているため,乗継割引が適用されます.この「踊り子」号特急券が「乗継割引」であることは「記事欄」に手書きされ,クレジットカードで購入したことから,C制の印をこれも「記事欄」に押されました.

 料金「1680円」の内訳ですが,グリーン料金は品川〜熱海間の営業キロが97.8キロで,JR東日本管内で完結することから,1000円,品川〜三島間(営業キロ113.9キロ)の通常期A特急料金(1880円)の510円引き(1370円)に,「乗継割引」のため半額(5円は切り捨て)で680円,計1680円ということになります.

 ちなみに,乗車駅は品川駅でなく,東京駅の方が都合が良かったのですが,東京から乗車してしまうと,東京〜熱海間が営業キロで104.6キロあるため,グリーン料金がワンランク上がってしまい,倍の2000円になってしまいます.そのため,乗車駅を「品川」にしました.このように,東京〜熱海間の距離104.6キロというのは実に微妙な距離で,料金券等を購入する際にはちょっとした「工夫」で節約効果が大変に大きいです.

JR東海管内駅発行 2010年6月

 右の画像はこの料補の他,新幹線特定特急券,片道乗車券を購入した際の「クレジットカードご利用票」です.補充券による発券と,通常のマルス発券分はクレジットカードの処理を分けねばならず,サインも2回行い,ご利用票も2枚発行されました.

 上の「商品名:指定券」がグリーン券・特急券の分ですが,商品名の右側に○囲みの「H」というマークが入っています.これはマルスの「CS金額入力」という機能を使って発券した場合に付くマークらしいです.マルスそのものが当該金額分を発券していないものの,クレジットカードの売り上げ票をマルス端末で作成,計上する際に使う機能らしく,オレンジカードをクレジットカードで購入した際にも同様の「○H」という記号が入ったご利用票を渡されました.

 領収書は購入した全金額の合計で発行されました.マルスとは別箇の端末から発券されたものと思われますが,詳細は不明です.(2010年6月9日記述,6月11日加筆修正)




中央本線 小野駅発行 2008年6月

中央本線小野駅発行の「中央東線」自由席特急券

 中央本線のいわゆる「辰野支線」にある小野駅は簡易委託駅となっており,2008年現在でも常備券,補充券類の手売り販売が行われている.画像は中央本線の特急「あずさ」号に乗るために購入した自由席特急券.乗車駅の「塩尻」の常備印はゴム部分が経年劣化しており,文字が潰れて押されていた.

 塩尻〜立川間は営業キロ数184.6kmのため,自由席特急料金(A特急料金)は2,100円だが,新宿まで行くと211.8kmで2,310円に料金が上がる.なお2008年現在,長野支社管内の簡易委託駅である有明駅(大糸線)や姨捨駅(篠ノ井線)には「松本から新宿まで」の常備自由席特急券が設備されているが,小野駅には「塩尻から新宿まで」の自由席特急券は設備されていないようであり,このような料補による発券になるものと思われる.




中央本線 小野駅発行 2008年7月

中央本線小野駅発行の「中央西線」自由席特急券

 塩尻から名古屋までは営業キロ数174.8kmで,自由席特急料金(A特急料金)は塩尻〜立川と同じ2,100円となる.興味深いことに,同じ長野支社管内の簡易委託駅である有明駅(大糸線)には「新宿から名古屋まで」の常備自由席特急券が設備されているが,姨捨駅(篠ノ井線)には設備されていない(有明駅には自駅から名古屋市内までの乗車券も設備されている).

 塩尻から名古屋までの常備自由席特急券の設備がない,ということは,小野駅から名古屋まで行く旅客というのはほとんどいないのだろうか.この特急券をお願いした時,早見表があったとは言え,手元の書類の中からそれを探し出して特急料金を調べ,料補を出して書き込んで,また別表を見て駅コードを書き込んでいたため,かなりの時間がかかった.有明のように常備特急券が設備されていれば,特急券を券箱から出して日付印を押すだけである.しかし,常備券の設置をやめてPOS端末設置という流れになっている現実を考えると,このような料補で自由席特急券を発券してもらえるのは趣味的には大変にありがたいことである.




大糸線 有明駅発行 2008年10月

大糸線穂高から名古屋までの自由席特急券

 2008年現在,大糸線全線において常備券や補充券を設備した最後の簡易委託駅となっている有明で発行してもらった「穂高から名古屋まで」の自由席特急券.

 有明には「松本から名古屋まで」の常備自由席特急券が設備されているが,最寄の「しなの号」停車駅(臨時の特急しなの号等が走る場合のみ)である穂高からのものについてはさすがに常備特急券の設備はなく,料補による対応となった.購入当日は8034M・臨時特急「しなの84号」が運転されており,ダイヤは白馬(始発)14:47発で穂高が15:36発,終点名古屋に18:34に到着した.

 名古屋までの自由席特急料金は松本からであればA特急料金(自由席)200キロまでの2,100円だが,穂高からだと名古屋まで営業キロで204.3kmになり,同300キロまでの料金帯になってしまい,2,310円になる.ちなみに,豊科から名古屋までは199.5kmであるため,自由席特急料金は200キロまでの2,100円となり,穂高から乗るよりも210円お得になる.




飯山線 上今井駅発行 2011年11月

特急「しなの号」対応の長野〜名古屋までの自由席特急券

 飯山線上今井駅発行の長野〜名古屋までの自由席特急券です.特急「しなの」号に対応する区間のものです.隣駅の替佐駅には長野から名古屋までの常備自由席特急券が設備されているのですが,上今井にはないため,料補による発券でした.

 上今井,替佐ともに自駅から名古屋市内ゆきの常備片道乗車券の設備はあるものの,自由席特急券については替佐にしかありませんでした.

 上今井駅で発行された「しなの」号対応の補充券ですが,乗車区間の駅名欄にはいずれも事務管コードの入ったゴム印による補充がされています.(2011年11月27日記述)




東海道本線 大阪駅発行 2011年9月

JR西日本京阪神地区発券の特急「あさぎり号」特急券

 特急「あさぎり」号は小田急電鉄新宿駅〜JR東海の沼津駅間を小田急小田原線・JR御殿場線経由で走る列車です.御殿場〜沼津間を除いて全席指定の列車ですが,座席管理システムはJRのマルスではなく,小田急のシステムで管理,運用されています.

 大型の時刻表である「JTB時刻表」2011年11月号(JTBパブリッシング発行)の「あさぎり号」料金表のページを見ると,欄外に「〔あさぎり〕の小田急線内の駅を発駅または着駅とする特急券は,JR東海のおもな駅・JR西日本の京阪神地区のおもな駅のみどりの窓口および小田急電鉄の各駅でお求めください」とあります.

 JR東海の小田急との連絡運輸範囲内にある「みどりの窓口」のマルス端末はこの小田急側の座席管理システムとオンライン接続されており,指定席券(いわゆる指ノミ券)を伴った「あさぎり号」の特急券が発券可能ですが,JR西日本の「あさぎり」号特急券発売駅では全駅で小田急とのオンライン接続はされていません.そのため,JR西日本ではJR東海の静岡マルス指令に電話をして座席を確保し,席番を料補に記入して発券するという方法を取っていました.

 右の画像はJR西日本大阪駅の「みどりの窓口」で購入した上り「あさぎり4号」の御殿場から新宿までの特急券です.大阪駅出札に設備されていたクリアファイルには「あさぎり」特急券の発券マニュアルが挿入されており,作者が見た限りでは,静岡マルスに電話して座席を確保することの他,料補への記入見本も記載されていました.出札担当職員はこのマニュアルに目を通し,「電話で席を確保して参りますのでしばらくお待ちください」と言って裏手の執務室へ回り,マルス端末では画像の席番のない「特急券」のみを発券,料補に席番の他,5桁にも及ぶキャンセルコード等を記入して発券となりました.

 2009年3月まではJRの各「みどりの窓口」で「あさぎり号」の特急券(JR線区間を含むものに限る)が購入できましたが,前述のオンライン接続のない駅では,静岡マルスへ電話をかけて席番を押さえる等の非常に手間と時間のかかる発券となったことから,JR各社は2011年現在,小田急との連絡運輸範囲内にあるJR東海の「みどりの窓口」と,JR西日本京阪神地区の一部の「みどりの窓口」に限って「あさぎり」の特急券を発売しているようです.(2011年12月14日記述)




奥羽本線 羽後境駅発行 2012年2月

秋田新幹線「こまち号」特定特急券

 いわゆる秋田新幹線の「こまち号」は全座席指定の列車となっています.「こまち」登場当初の1997年3月は2両の自由席車がありましたが,2002年12月改正で全座席が指定席になりました.

 「こまち」運転区間のうち,盛岡〜秋田間(田沢湖線・奥羽本線)の在来線区間については,座席指定料金を差し引いた金額で「特定特急券」が発売されており,空席があれば着席可能です.

 JR東日本の一部の簡易委託駅等には乗車券や座席指定を伴わない自由席特急券等の磁気券が発券可能なPOS端末が設置されていますが,なぜかこの「こまち号」特定特急券の発券には対応していません.そのため,一部の簡易委託駅では「こまち号」特定特急券を料補により発売しています.

 画像は奥羽本線羽後境駅発行の大曲〜盛岡間の特定特急券です.乗車日と区間,列車名「こまち」等の記入を行い,席番等の欄には横線が引かれています.記事欄には「秋田⇔盛岡間は着席できますが,指定券をお持ちのお客様がおいでになりましたら他の空いている席をご利用ください」という補充のゴム印が押されています.「事由」欄は「6」の在来線特定特急券部分に丸印が入っており,秋田「新幹線」とは言うものの,在来線特急であることがある意味「主張」されています.

 座席指定を伴わないにもかかわらず,POS端末で発券できないのは不思議な感じもします.その理由として,もともと「こまち」号の特定特急券が設定された当初(2002年12月改正時)は,乗車日,区間のほかに「こまち」の列車号数も「指定」していた名残かもしれません.

 「こまち」号特定特急券の料補による発券は,料補を設備したJR東日本管内の簡易委託駅であればどこでも発売する(できる)ものではないようです.奥羽本線内の一部の簡易委託駅では発券可能なようですが,峰吉川駅のようにPOS端末が設置された簡易委託駅であっても,料補の設備がない駅では「こまち」号特定特急券の発券を断られています.(2012年3月18日記述)




ページの先頭へ戻る


アビエスリサーチ トップへ戻る

inserted by FC2 system